【622】道端で

5月に、【603】東京の坂道 という文で、千代田区にある皀角(サイカチ)坂
をご紹介した。それから、一月たって、私は、友人の葬儀に参列するため、
ドイツ、ケルンの町を歩いていた。墓地からほど近い、Venlore Strの脇道で、
トゲトゲのマメ科の木が街路樹になっていることに気づいた。
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サイカチだ。秋になると、長く、チョコレート色の大きな豆莢を落とす樹だ。
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東京なら、道行く人にも、管理する人にも牙を向くこんな危険な樹を街路樹に
することはないだろうに・・・。無駄なことを嫌うドイツ人だから、何か益が
あるのであろう。植物のことを飽かず語り合った友人は、もうこの世にいない
ので、聞くことができない。
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これは、Duerener  Strという高級花屋のショーウィンドーで見た多肉植物
らしい小さな植物。ショップは日曜とて閉店していたので、名を聞くことができなかった。
横に、長い毛で覆われたスツールが置いてあった。意外な取り合わせだが、
ちょっと魅力的だった。
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こちらは、都内の住宅街で見た黄色のなんだかおいしそうな花。
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名がわからなかったが、ある公園の名札によって、エルサレム・セージという
花だとわかった。セージと名がついているが、セージとは無関係なシソ科の植物。
地中海地方に咲く花らしい。唇状の花が放射状にぶら下がり、ボリュームがあって、
見栄えがする。
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これは、Yamyam町の一隅にひっそりと咲いていた。こちらは、ハーブ。
ルー(Rue)という名で、ハエを寄せ付けない薬効があるそうだ。
ふぅ~ん、Yamyam町には、たしかにハエも蚊もいるし・・・
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こちらは、どこでもよく見かける外来種の花、アカバナユウゲショウ。
夕化粧などと色っぽい名前だが、丈夫ではびこる傾向がある。
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こちらもアカバナ科の外来種。月見草のような在来種を駆逐する勢いで
増えている。どんな荒地にも花を咲かせ元気いっぱいだ。
by tamayam2 | 2013-08-02 18:11 | 日々のできごと
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