【619】尾瀬の山小屋に泊まる

山小屋に泊まるというと、何となく汗臭い山男たちがうろうろしていて、
食事は、カレーライス、というようなイメージがあった。

ところが、どっこい、そのイメージは完全に過去のものだった。
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和手拭いをきりっと頬かむりした男たちがきびきびと働き、年代ものの
木造建築は、隅々まで拭き清められ、食事はとてもおいしかったのだ!

お風呂など期待していなかったけれど、ハイキングの汗を流すお風呂もあった。

但し、尾瀬の山小屋では、石鹸、シャンプー、歯磨き粉などは、使えないのだった。
洗剤入りの水は、地面に流れ、いずれ地下水になる。湿原の地下水を汚さないため、
化学物質の混ざった水は流さないのだ。
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有名な、長蔵小屋に泊まった。現在のご当主は、三代目。
初代の平野長蔵氏の精神を引き継いで、気持ちのよい宿をハイカーに提供している。
長蔵小屋の前庭に植えられたヒメサユリ
絶滅危惧種NTだそうだ。

シーズン中、若い男女がアルバイトとして働いていた。
きびきびと働いている若者たちの言葉づかいは、まともで歯切れがよい。
(世間でよく耳にするコンビニ・マニュアル言葉ではないのだった・・・)
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そこからすぐ近くの大江湿原では、ちょうどニッコウキスゲが満開だった。
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二日目に泊まった第二長蔵小屋の部屋から見た景色。早朝4時ごろ。
朝焼けがきれいだ、今日も頑張って歩こう!
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尾瀬ヶ原全般でよく見た小さなランたち。
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鐘馗(しょうき)ランギンリョウソウは、葉緑素を持たず、菌類に寄生する
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腐生植物。森林の倒木、落ち葉などのゴミを片づけてくれるのは、菌類と聞いた。
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ゴミはいつの間にか土に戻っていく。そして、その土が次の世代を育てる栄養となる。
尾瀬のきれいな植物を育てている水を、我々人間が汚してはならないと、
山小屋に泊まって強く感じた。

by tamayam2 | 2013-07-25 00:11 | たび | Comments(10)
Commented by Yozakura at 2013-07-25 08:50 x
tamayam2様

 尾瀬の山小屋に投宿し、湿原散策を満喫されたとの由、何よりです。20年以上も昔のこと、私も長蔵小屋や、その他の小屋に宿泊し登山の経験もありますので、懐かしく紀行文を拝見しました。
 矢張り、お仕事柄でしょうか、こちらのサイトでは植物や小さな動物の写真が綺麗で、見入って仕舞いました。撮影、お疲れ様でした。
 お元気で。
Commented by ふく at 2013-07-25 09:01 x
コムラサキの裏は足を運んだものだけに
ということでしょうね。
職場のみんなで歩いたことを思い出します。
4時頃目覚めて満天の星だったのが
翌朝どしゃぶり、という山の天気もなつかしい。
生物の先生が
ツルリンドウと教えて下さったり。
一行に年配の方もいたのです。
Commented by namiheiii at 2013-07-25 09:19
よいハイクでしたね。長蔵小屋の外見は60年前と変わらぬ様子ですね。山小屋で風呂に入るとは!
Commented by kanmyougam at 2013-07-25 14:24
尾瀬の山小屋のイメージ、いつものイメージといっしょくたにしていました。
そうなのだとしっかり焼き付けました。
長蔵小屋のことをしっかり知って良かった。
Commented by tamayam2 at 2013-07-25 21:55
♡ Yozakuraさま、
漂泊の旅人、Yozakuraさん、ようお越しくださいました。
山小屋の泊まって登山をされたことがおありなのですね。
山を愛する人たちにはどこか共通の肌合いがあります。
お達者で、また来てください。
Commented by tamayam2 at 2013-07-25 22:00
♡ ふくさん、
お久しぶりです。私も前に尾瀬に来たときには、どしゃぶりで
植物をしっかり見ることもできず残念でした。今回はだいたい
晴れていましたので、ラッキーでした。ツルリンドウは、初秋の
花かもしれません。秋もいいですねえ。
Commented by tamayam2 at 2013-07-25 22:07
♡ namiheiii先生、
この木造建築は、古いと思われるのですが、床が丁寧に拭き掃除
されていて、清潔感があふれていました。昔は、お風呂なんか
無かったのですね。部屋は個室で、消灯時間は、9時。必要にして
十分なサーヴィスを受け大満足でした。
Commented by tamayam2 at 2013-07-26 06:30
♡  kanmyougamさん、
この頃は、山girlと言って、ミニスカートの下にスパッツを
はき、さっそうと山に登る若い女性が多いです。そして、
男性も半ズボン。昔は、登山の途中で水を飲むのはいけないと
言われたのですが、今は、ちびちび飲むのがいいんですって!?
ふふふ、時代と共にいろいろ変化があるのですね。(笑)
Commented by yutorie at 2013-07-26 10:01
懐かしい長蔵小屋をUPしてくださりありがとう。
その時期病み上がりだったのでなおさら尾瀬の美しさが身にしみました。
もしかして平野 長蔵さんでは?
著書「尾瀬の四季」に憧れていきました。
Commented by tamayam2 at 2013-07-26 15:53
♡ yutorieさん、
長蔵小屋を始められたのは、平野 長蔵さんでした。(間違いを
訂正しました。)ありがとうございました。
東電があの一帯を開発するというとき、自然保護を訴えた方
です。その遺志を三代にわたって継続しているというのは、立派
なことです。ですから、ここで働いている若者は、誇りをもって
日々の仕事に当たっているように見えました。ご著書を読んで
みましょう。ありがとう。
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