【587】エル・グレコ展にて

先週8日、ちょっと時間があったので、上野で開かれているエル・グレコ展
行ってきた。昨年の3月、スペイン・トレドを訪問、迷路のようなトレドの
町を歩いて、大聖堂でグレコの作品をいくつか見た。
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お名前のグレコとは、ギリシャ人のこと。El という冠詞がついて、
ギリシャ人の男というほどの意味だろうか。生涯の大半をスペイン、トレドで
過ごしたのに、「僕の出自はギリシャですよ」と明らかにしておきたかったのだろう。

都美術館には、すばらしい作品が51点も世界中から集められている。
エル・グレコ展 HPはここ
トレドに行っても、見られる作品は限られるのに、日本の展覧会では、
その画家の作品を束ねて、見せていただけるので、ありがたい。
私の行った日は、さほど混雑していなかったので、ゆっくり見られた。
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無原罪のお宿りは、3メートルを越す大作で、おそらくこの展覧会の華の一つ。
中央に描かれた天使の羽がデフォルメされて、魚眼レンズで見るような、
立体的効果があり、今にも羽が動きそうなのだ。見上げる聖母マリアの澄んだ瞳、
天井から降り注ぐ光、地上に咲く小花やトレドの町並み・・・
一つの画面に天井、中空、地上の様々な風景が描かれており、万華鏡を見るような
華やかさなのだ。
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トレドのサント・トメ教会にある大きな作品、オルガス伯爵の埋葬は、
東京展には、来ていない。(その作品を貸し出したら、トレドへ出かけた
観光客ががっかりして怒りだすかもしれない。)


この作品も一つの画面に、死んだオルガス伯爵と、上のほうには、赤子の姿
となって天使に抱かれ、昇天するオルガス伯爵の姿が描かれている。時空を
越えた不思議な光景と、異邦人の画家に親しい温情をかけてくれたトレドの友人たち
がずらりと並んでいる。人の群れの中にエル・グレコ自身の顔も見える。
宗教画なのに、わりに人間的な感じがする作品だ。

エル・グレコは16世紀の画家なのに、なぜか、漫画や劇画のようなモダンな
感じがして面白いと思った。
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帰りに、動物園の中を通って、不忍池方面へ出た。
両生類館のところで見た東京ダルマガエル。そう言えば、啓蟄のころですね。

マダガスカル館のそばには、ワオキツネザルの一群がこちらをじっと見ていた。
(人間は気づいていないけれど、動物たちは、人をじっと観察しているものです。)

ワオは、輪尾と書く。しっぽにシマシマの模様があるからネ。(笑)

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by tamayam2 | 2013-03-15 15:26 | 日々のできごと | Comments(4)
Commented by ふく at 2013-03-15 21:44 x
前にもかいたかもしれないけど
ワオ!きつねざるの名前が好きです。
今年もご近所のからみざくらが先駆けて
満開です。
Commented by tamayam2 at 2013-03-16 08:23
♡ ふくさん、
まぁ!もう、サクラが満開なのですか!? いいなぁ~
サクラが咲きだすと日本人は、心がそぞろになります。
私は、年度末なので、いろいろなリポートに追われています(嘆)
Commented by 寧夢 at 2013-03-17 10:06 x
昨年娘と見たエル・グレコ展ですね、懐かしい。今東京ですか。
リングテールは大好きなアニメ「マダガスカル」「ペンギンズ」で
お馴染み。同様に昨年5月犬山市のモンキーセンターで見ました。

それにしても、蛙に名画にお猿さん、鮮やか!
Commented by tamayam2 at 2013-06-22 15:57
♡  寧夢さん、
コメントをいただきながら、見落としており失礼しました。
ごめん、ごめん。。。6月22日Tamayam2
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