【573】台湾で見た植物2つ

台北動物園のサル山から出口に向かう途中で、黄色い実が数珠の
ように垂れさがっている木があった。何だろうなぁ~と
思いつつ、とりあえず撮っておいた。
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「数珠のような黄色い実」だけが頼りの検索は、とても大変だった。
が、思いがけないところでこの実がベニゲンペイカズラの実であるらしい
ことが判明した。
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ベニゲンペイカズラ【紅源平蔓 クマツヅラ科 
Clerodendrum x speciosum】
そして、これは、ゲンペイカズラ紅花クサギとの交配種であることも
分かった。
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台北で先月12月にショウロウクサギ【ショウロウ臭木 クマツヅラ科
         Clerodendrum trichotomum var. esculemtum】を見た。
実が紺色、ガクが赤の良く目立つ実だ。これは、アゲハ蝶やスズメ蛾が
とても好む樹だ。新宿御苑の温室で見たベニゲンペイ蔓の花が散ったら、
このような黄色い実が垂れ下がるのか、注意深く観察していこうと思う。

クサギは臭木と書き、香りがあるようだけど、そんなに悪い匂い
でもないので、臭いという字はちょっと気の毒。この派手な実は
鳥の眼につきやすく、鳥に食べられて、種をあちこちに分散する。
日本の野山でもよく見かける。人にとって臭くても、チョウにとっては
魅力的な香りなのかもしれない。

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このシダのお化けのような木は、シダ科ではなく、ヘゴ科の植物。
ヒカゲヘコ【日蔭杪欏 ヘゴ科 Cyathea lepifera】
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古生代に生えていたと思われるような巨大なシダ。毛羽立った若芽は
ゼンマイのような形をしていて、食用にもなるということだ。
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Tamayam2が1998年から2年間住んでいたNew Zealandには、
山地にこの樹が繁茂していて、ジュラ紀あたりの深い森を彷彿とさせた。
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巨大シダは、マオリ人の好むデザインでもあり、NZのナショナル・ラグビー
チーム“All Blacks”のロゴにもなっている。

by tamayam2 | 2013-01-11 22:00 | たび | Comments(4)
Commented by kimiko_shibata1 at 2013-01-12 07:50
世界の話題がするすると繋がっていくtamayam2さま、
植物も面白い視点からのレポートで楽しませていただきます。
獣糞や汚水を好むヒカゲチョウなど、人と蝶の嗅覚、好みは違うようですね。
Commented by maximiechan at 2013-01-12 09:00
ベニゲンペイカズラという花だったのですか。
苦労の末の検索のおこぼれを有り難くいただけて感謝します。
実は数年前、この花(よく似た花?)で吸蜜しているとナガサキアゲハ♀を撮影しました。
自分としては埼玉県内で初撮影となったナガサキアゲハ♀でした。
Commented by tamayam2 at 2013-01-12 10:50
♡  kimiko_shibata1さん、
NZやオーストラリアには、奇妙な形の植物が多かったです。当時は
あまり植物探索をする時間がなかったので、横目でちらりと見るだけ
でした。いつか再訪してしっかり植物を見てみたいです。他の大陸から
隔たっていたので、植物相が違うのです。そう、>獣糞や汚水を好む
チョウがいますよね。どうして??とあきれてしまいますが、人の好み
とは全く別の動物の世界ですよね。家の老猫は、今病気なので、
看病をしています。なにをしてやれば楽になるのか・・・苦慮して
います。
Commented by tamayam2 at 2013-01-12 11:01
♡ maximiechanさん、
石垣島のシジミチョウ、拝見しました。見たこともない美しいシジミ。
撮影も見事ですね。ありがとうございます。我々のようなマイナーな
趣味の人は、自分が見たものをこういうBlogでどんどんshareしたら
いいと思います。昔はこんな手段がなかったから、好事家のヒミツ
でしたけど。クマツヅラ科の植物は、チョウにとって魅力的らしいです。
チョウの追っかけ人は蝶とともにぜひとも食草やどんな植物にとまって
いたかリポートしてほしいです。白花センダングサは、ともかくチョウが
大好きらしいです。この花が増えすぎると困るけど・・・私は、この草
を見れば、逆にチョウを探します(笑)
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