【557】石見銀山と群言堂

群言堂(ぐんげんどう)というユニークな会社がある。
主に、衣類、服飾品、生活雑貨を作って売っている。素材は、昔から日本にあるものを見直して
現代の生活にマッチするように工夫されたもの。そして、失われかけた日本のモノ作りの技術を
再評価するような仕事をしている。
“エコ”とか、“和のテイスト”といったベラベラした風潮とは一線を画している。
会社のHPはここ

群言堂の服を初めて買ったのは、東京の小田急デパートで、かれこれ10年ほど前の話。
10年も経つのに、布地の風合いや着心地がますますよくて捨てられない。海外で着れば、
さり気なく日本をアッピールできる。織りも、染めも、刺繍も昔から日本にある技法だし、
なんだか落ち着くのである。
会社の本拠が島根県の山奥にあるというのもユニークだし、設立者ご自身の理想や信念
を若い人に伝えつつ、地元に仕事を創出しているという生き方も素敵だ。
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石見銀山に行ったら、群言堂の本店に出会えるかナ~と楽しみにしていたら、中央の通りに入ってすぐの
ところにあった。
看板の上には、木彫りのミシンの飾りが! 
手仕事に従事しております、という主張だな。
道の向こうから来るのはVeloタクシー。ここでは、環境保全のため車が使えない
から、観光客に利用されている。
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ショップの内部は撮影しなかったが、中庭やインテリアなどを撮影させてもらった。
美しいものを追及し、モノを大事にしながら生きる生き方が、伝わってきて
居心地のよい空間ができている。そこで働く人たちも生き生きとして楽しそうだった。
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こちらは、床屋さんの店先に飾ってあった昔の椅子。
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こんな椅子に座ってバリカンで頭を刈ってもらった経験がある人もおられるでしょう。
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「弥七」という屋号を持つ貸自転車の店先で。気のいい青年で、見物している間、
荷物を預かってくれた。窓枠にからまっているのは、テッセンか半鐘ヅルの綿毛。

by tamayam2 | 2012-11-13 07:40 | たび | Comments(12)
Commented by tabikiti at 2012-11-13 12:46
群言堂さんの本店、私も行ってみたい場所です。
居心地のよい空間は、その地その地で傍楽、人たちが創っているのでしょうね。
tamayam2の写真と記事で、余計行きたくなりました~^^
Commented by kimiko_shibata1 at 2012-11-13 13:15
さすがtamayam2!
文章といい、風景の切り取り方も素晴らしくて短文の中に言いたいことが詰まっています。
大好きな群言堂、常々「エコ」とか「和」で片づけてほしくないと思っていました。
若者たちを実に根気よく育てていらっしゃる松葉ご夫妻、素敵な方々です。
日本の失われつつある技術にも目を向けさせてもらいました。
亡き母が気に入って着始めてお付き合いが始まり、こちらも客として育てていただいています。
山登りや銀山探検に時間を費やしてしまいましたので、もう一度群言堂中心に大森町を歩きたいです。
Commented by tamayam2 at 2012-11-14 07:40
♡ tabikitiさん、
ほんとうにそうですね。その土地の人が故郷を大事に考えて
いて、日々汗していい仕事をしていることが重要です。
お宅からどう行くのかな?私は出雲・縁結び空港から行きましたが、
このごろは、空港にNick nameがついているので、驚きました。
米子・鬼太郎空港とか・・・(笑)
Commented by tamayam2 at 2012-11-14 07:46
♡ kimiko_shibata1 さん、
kimikoさんは、群言堂の創始者にお会いになったのですよね。
若い人を育て、この過疎の町に新しい産業をおこされた意味は
大きいですね。お母様もお好きでしたか、二代続いて同じ店を
気に入っておられるのね。確かに、客が育てられるということが
あります。私も群言堂によって、日本の美しい伝統をたくさん知り
ましたよ。
Commented by weloveai at 2012-11-14 09:01
昔の街並みを保存して観光地としたところが多くあります
そこには、何処にでもあるものがお土産として売られ、ありきたりな店が並び折角の所なのに魅力が半減します。
この地に根付いた暮らしのあり方で日本の良さをこの様に再現された群言堂は素晴らしい発想です、
お友達もこの店のファンです、私も石見銅山に出かけてみたいと思いが膨らみます。
Commented by tamayam2 at 2012-11-14 20:21
♡ weloveai さん、
ほんとうに、お土産物産業があるらしく、どこへ行っても似たり
よったりのものが売られていますね。この頃は枯れてきたのか、
物欲が乏しくなり、な~んにも買いません。(笑)こういう人が
増えると経済は停滞するでしょうね。群言堂のファンがけっこう
いるのですね。私は10年で体型が大変化しましたが、まだ着られる
というのも魅力の一つです。
Commented by nenemu8921 at 2012-11-15 19:44
時間をさかのぼったような雰囲気ですね。
群言堂さんのスナップはそのまますてきな作画です。
赤いポストも不思議なタクシーもいいですね。
あっ、撮り方がいいのね。(^_-)-☆
機会があれば、行ってみたいところですね。
この季節が似合う土地のようにも感じました。
(空港では失礼しました!)


Commented by echaloter at 2012-11-16 04:16
日本語衛星放送でちらっと見かけるぺニシアさんの着てる服は、ご自分で作ってらっしゃるのかなと思ってましたが、このお店の服なのですね。
日本の文化って、風呂敷に代表されるような〝包む〟文化だなと思うのですが、このお店の洋服も身体を優しく包んでくれるような感じですね。
赤いポスト、藍の布・・・懐かしい日本の風景♪
Commented by ikutoissyo at 2012-11-18 12:58
行って見たい! まずそう思いました。
検索もしてみました。
でも、ちょっと無理かな。

このお店は、ここにあるから意味があるのでしょうね。
時計がゆったり動いているような空気感、羨ましい。
でも、そこには住めない都会に毒された自分、それが現実です。
Commented by tamayam2 at 2012-11-18 17:01
♡ nenemu8921さん、
相変わらず、いろいろご執筆のようですね。お役に立たず
すみません。こういう奥まったところは、そう、晩秋にぴったり
ですね。どんな奥地にも中高年の旅人がたくさん、昔は、女の
一人旅の人などは怪しいと思われたのに、このごろは、だれでも
気軽に行けるツアーを企画してくれる会社がたくさんありますね。
ここには、まだそういう会社が入り込んでいないようでした。
高山のようにギャルたちが多くない点も、よいですよ。

Commented by tamayam2 at 2012-11-18 17:09
♡ echaloter さん、
日本語衛星放送を視聴しておられるのですね。私もドイツに
いたときNHK Worldと契約を結んでおりました。ベニシアさんと
いう方がNHKによく登場しますね。この方と群言堂はお仕事上の
関係があるようです。外国人で日本の田舎暮らしを愛している方
ですね。あなたもフランスの田園暮らしを愛しておられるし、手仕事
をなさるから、フランス版ベニシアさんかもしれません。都会人は、
日々のことに追われ、手仕事より既製品に頼って暮らしていますから。
老後は、時間がたくさんあるので、手仕事のある暮らしを見直したい
です。そんなことを考えた旅でした。
Commented by tamayam2 at 2012-11-18 17:15
♡ ikutoissyo さん、
本店に行かなくても支店がたくさんあります。HPの支店名のところ
をごらんください。私のところからは新宿小田急デパートが近い
のですが、時々時間があれば覗いてみます。あまり安くはないの
ですが、長持ちしますから・・・地味な生活の落着きを感じる店です。
時々眼の保養をしていますよ。
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