【536】函館にて

札幌から、南下し、洞爺湖を経て、最後は、函館に宿をとった。
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函館山から眼下を見渡すと、左に函館湾、右に津軽海峡と、まことに
雄大な景色が広がる。
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ロープウェイの下は、元町の教会群。
カトリック教会、ロシア正教、聖公会、プロテスタント・・・各派に
加えて、東本願寺の函館分院や大きな神社もあった。
(宗教関係者は、街の一等地をちゃんと押さえているのね。目ざとい!)
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かなり急な坂を上りつめると、どこからでも海が見え、頬に当たる風が心地よい。
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カトリック教会の前でちょうど花嫁さんが車から降りてくるところを目撃。
(女の子は、年をとってもお嫁さんを見るとワクワクしてしまうのね。)
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翌日は、バスで五稜郭へ。
五角形の珍しい城郭のモデルは、ヨーロッパだとか。
徳川幕府が北方警備のために築いたのが1857年、明治維新の前の話。
北の果てに、こんな巨大な建造物を造ってしまうとは、驚きです。

函館から特急で30分ほどの北へ行ったところに大沼国定公園がある。
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全国に「駒ヶ岳」と名がつく山々は数多いが、ここの駒ヶ岳は、蝦夷駒ヶ岳、
または、北海道駒ヶ岳と呼ばれる活火山である。とてもユニークな形の山だ。
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この山裾に拡がる大小様々な沼は、おそらく火山の噴火で生まれたのだろう、
冬になると沼の水が氷結して、歩けるようになると言う。しかし、夏場は、
小島と小島を結ぶ橋をたどって、一周できるようになっている。
北海道の植物が見たい私にはぴったりの場所。水辺の散策を楽しんだ。

北海道で、どこでもよく見かけたのは、オオウバユリの実。
背の高さが1mを越す頑丈な作り、大粒の実。何もかも大振りな植物の中でも群を抜いて
ユニークな存在だ。
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オオウバユリ【大姥百合 ユリ科 Cardiocrinum cordatum var. glehnii】
その他に北海道で優勢を誇っている植物の代表格は、オオイタドリであろう。
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背の高さが3mもある物さえあるという。葉も大きく、ジャングルのように
生い茂っている。
どちらも、アイヌの人たちの生活になくてはならない天然資源だったそうだ。
デンプンを採ったり、繊維を取ったり、薬用にしたり・・・。
オオイタドリ【大虎杖/ 痛取 タデ科 Peynoutria sachalinensis】

函館は、関東地方の横浜のように、西洋文化の影響が色濃く、エキゾティックな町。
同行者が殊のほか喜んだのは、イカなど、新鮮な魚介類が豊富なこと。
海の幸を満喫することができて、旅行の〆としては、最高の場所であった。
終わり良ければ、すべて良し、と言いますからね。)

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by tamayam2 | 2012-09-14 14:32 | たび | Comments(12)
Commented by kimiko_shibata1 at 2012-09-14 14:41
夏バテかちょっとぼけっとしておりましたら小樽~函館~大沼・・・と
旅が一気に進んでおりました。

落ち着いたお寿司屋さんはいいですね。
ちなみに私の参考書は「いい街すし紀行」jazzの知り合いである文芸春秋の飯窪俊彦氏の写真の本です。
著者は里見真三氏。
函館は横浜より落ち着いたところでよいですね。
函館山も足で登りました。海を眺めながらの登山もいいものです。
Commented by ふく at 2012-09-14 15:54 x
ロンドンです。
娘たちと今日はマナーハウス探訪。
函館懐かしいです。
去年寮の仲間と行きました。
びっくり、インターネット!
Commented by tamayam2 at 2012-09-14 18:05
♪ kimiko_shibata1 さん、
その後、腰痛のほうはいかがでしょうか。私もこのところの暑さ、
というより日差しの強さに恐れをなして、家でじっとしておりまする。
一休みですよ(笑)kimikoさまもお大事に。大人の休日切符という
いいものがあるのですね。知らなかった!?! 本当に、関東一円
でしたら、その切符でかなり出かけられるはずですね。
旅には、三浦しをんの本を持参しました。ありがとう。
では、今度は、「いい街すし紀行」を参考にしないとね。
家人は魚介類に目がないので、今度の北海道旅行は大変
満足いたしました。私は、ドイツに居たとき、3年間魚介類に
恵まれない生活をしたのですが、やはり、日本人ですから、
魚好きです。今年もサンマがいただけ、ありがた涙を流して
おります。東北が被害を受けて食べられないかと思っておりました
ので・・・。
Commented by tamayam2 at 2012-09-14 19:14
♪ ふくさん、
お嬢さまと一緒のイギリス旅行ですね。彼女と一緒なら安心
ですね。Manor houseって、領主さまのお屋敷かなにか。
いいですね。天蓋がついているような高いベッドに寝るの?
お粗相が無いように、日本ナデシコとしてふるまってね。
Webを使えば、世界中どこに居ようと同じですよね。(笑)
いいご旅行を。また、ゲゲゲの会でお目にかかりましょう。
Commented by sumiko33m at 2012-09-14 21:04
大沼公園、私も大好きな所です、駒ヶ岳は見る場所によって形が
変わりますが、大沼公園からの姿が一番好きです。
個人旅行で、沢山回られたのですね。
又の来道をお待ちしています。
Commented by tamayam2 at 2012-09-15 07:00
♪ sumiko33m さん、
どこに出かけても、自然のたくさんあるところに行きたい私は
予定にはなかったのですが、大沼公園を一周できてとてもうれし
かったです。北海道らしい植物にも会えました。でもチョウには
あまり会えませんでした。暑すぎたのかなぁ~
Commented by kanmyougam at 2012-09-15 12:31
「船を編む」を読み終えました。
ここでkimikosibataさんお礼。
次も決まりました。
オオウバユリの花は思ったより小さいが種子をいっぱいいつめた実は大きいですね。
オオウバユリ確か戸隠で友人が教えてくれましたが北海道のはさすがに大きいですね。
イタドリも北海道の道筋に繁殖していました。
大きいなというのが印象です。
Commented by school-t3 at 2012-09-16 00:15
大虎杖はイタドリと読むんですか?
娘が病を得て通った岩風呂にこの字がありました。
どうして「虎」?と不思議でした。
北海道にゆかりのある施設でしたので、その名前がついたのかな?

函館面白そうですね。
今姪が住んでいます。
Commented by tamayam2 at 2012-09-16 07:46
♪ kanmyougam さん、
私もkimikosibataさんに感謝しています。旅に、気楽に
読む本は、必須ですからね。一週間、電話、メール無しの生活
は息抜きになりました。三浦しをんという作家は知らなかったので、
おもしろかったです。オオウバユリは、信州でもよく見るのですが、
北海道では、サイズが大きいですし、どこにでもあるので、驚き
ました。この種が飛ばされて、また広がっていくのでしょう。
Commented by tamayam2 at 2012-09-16 07:52
♪ school-t3 さん、
>大虎杖はイタドリと読むんですか?・・・そうです!
和名は、漢方のほうの言葉から来た当て字かもしれません。
薬効があるらしく、痛取 という別名もあると知り、驚きました。
痛みを取る働きがあるということでしょう。イタドリは、また
別名スカンポ。子供のころ聞いたことがあります。酸っぱい
味ですねえ。お嬢さまが湯治に行かれたお湯に、イタドリの
成分が含まれていたのですね。アイヌの人たちも薬効を
知って生活に役立てたのでしょう。
Commented by nenemu8921 at 2012-09-16 10:17
北海道、楽しかったようですね。駒ケ岳の画像、なつかしく拝見。
少し前、家人と思いついて駒ケ岳に行った事を思い出しました。
TBさせていただきました。
Commented by tamayam2 at 2012-09-16 19:43
♪ nenemu8921 さん、
2009年秋に駒ケ岳に行かれたときの、美しい紅葉の姿、
見せていただいてありがとうございました。この賢治の詩の
いいこと。とし子がどこかに隠されていると思って眺めるのね。
宿の近くに啄木小公園というのもありまして、啄木も一時この地に
いて、死ぬなら函館で死にたいというほど惚れ込んでいたようです。
しかし、間もなく、他の街に移り、点々とするようです。世間との
折り合いのつけかたが下手な人のようですわ。

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