【532】池とうの植物、8月末

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山の高いところに窪みができ、雨水がたまる。そこに植物が生え始めるが、
寒冷な場所なので、植物が腐らず泥炭化し、だんだん植物の住みやすい環境が整う。
そういう湿原のことを池塘(ちとう)というらしい。
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7月15日に栂池自然公園に行ったが、8月21日に行ったときには、
植物の様子はずいぶん変わっていた。
ナナカマドは、一部真っ赤に紅葉していた。

浮島湿原の辺りに、谷地トリカブトが群生していた。
前回には、全く見られなかった植物だ。
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ヤチトリカブト【谷地鳥兜 キンポウゲ科 Aconitum senanense var. papludicola】
Aconitumはトリカブトのことだが、senanenseは、信濃(信州)という意味。
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同じ場所で、オオレイジンソウも見た。
オオレイジンソウ【大伶人草 キンポウゲ科 Aconitum loczyanum】

8月24日に日光植物園で見たのは、
ヤマトリカブト【山鳥兜 キンポウゲ科 Aconitum japonicum】
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だいたいにおいてキンポウゲ科の植物は、クセがあるものが多いが、
トリカブトの類は、最強の毒草。外国の植物園では、人の手に触れないような
囲いの奥に植えてある。
私が見た初見の花は、ホツツジ。8月の下旬の栂池には、これが我が物顔に
咲き誇っていた。
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ホツツジ【穂ツツジ ツツジ科 Elliottia paniculata】
日本でしか見られない植物とのこと。

7月に満開だったキヌガサソウ(衣笠草)の大輪の花は見られなかったが、
花後の姿はこんな感じ。
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サンカヨウ(山荷葉)の青い実がもうたくさんついていた。
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ひと月経てば、主役が交替して別の種類の花々が賑やかに草原を彩る。

過去ログ:【515】栂池高原にて

体力が許せば、いろいろな季節に刻々と変わる湿原の姿を、見てみたいと思う。

by tamayam2 | 2012-08-31 15:41 | たび | Comments(4)
Commented by namiheiii at 2012-09-01 10:54
サンカヨウの実、初めてみました。小さい葡萄のようですね。
Commented by tamayam2 at 2012-09-01 22:13
♪ namiheiii 先生、
瑠璃色といいましょうか、ほんとにきれいな色です。また、
葉の形も特徴のある姿です。花も実も素敵なサンカヨウ!
Commented by kimiko_shibata1 at 2012-09-02 07:05
このキヌガサソウの花の後を探したのです。
いい時をご覧になりましたね。
この後は、どう変化するのかしら?
Commented by tamayam2 at 2012-09-02 09:17
♪ kimiko_shibata1 さん、
花後の姿、実の形、紅葉のしかた、年間を通してその植物を
見ていないと全体はわかりませんね。そういう点で、植物園は
いいです。ドイツでは、デュッセルドルフの植物園を定点観察
していました。どこになにがあるかわかっていますから、年間
を通じて見るとその姿の変化に驚くことが多かったです。日光の
植物園は、そういう意味で、どこになにがあるのか熟知しておき
たい場所ですね。
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