【516】八方尾根にて

7月15日栂池高原で雨に降られましたが、翌16日は快晴になり、
予定通り白馬連峰の唐松岳に続く八方(はっぽう)池まで登山しました。

登山と言っても、麓からゴンドラやリフトを乗り継ぎ、標高1880m
の地点まで連れていってもらえるのです。そこから木道や岩ゴロゴロの山道を
進み2080mの高さまで登ります。時おり、雲が流れ、白馬岳、杓子岳
の岩肌が見えることもありましたが、ほとんど厚い雲に覆われていました。
雪渓の脇を通ると、下から涼しい空気が流れてきて気持ちがよかったです。
八方尾根トレッキング HPはここ
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2000mを越えると、さすがに植物の様子が違います。
「高根の花」という言葉がありますが、これは、タカネバラ
岩ゴロゴロの砂礫地に、バラがひっそり咲いているのを見ると誰でも顔が
ほころんでしまいます。
タカネバラ【高嶺薔薇 バラ科 Rosa suavis ssp. nipponensis】
学名にnippon がしっかりついていますね。
栂池の湿地帯で見たチングルマもバラ科でした。東日本の高山でしか見られないと
のことです。私は、2008年9月に北海道・大雪山で見たことがあります。
チングルマ【稚児車 バラ科 Geum pentapetalum】
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花は白い丸みを帯びた花ですが、葉は、確かにバラのような羽状複葉。
花後の種をつけた穂が風車のように揺れている様が、子供が遊ぶ稚児車に
見えるのでしょう。美しい命名です。
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私にとって初見の花は、ミヤマムラサキ。勿忘草のような花です。
本当に険しい砂礫地に岩と岩の間のわずかな隙間にひっそりと咲いていました。
ミヤマムラサキ【深山紫 ムラサキ科 Eritrichium nipponicum Makino】
牧野先生のお名前が見えます。
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ちょっと珍しかったものとしては、ムシトリスミレ
ムシトリスミレ【虫取り菫 タヌキモ科 Pinguicula  vulgaris】
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どこでもよく見かけたのは、ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ【四葉塩竈 ゴマノハグサ科 pedicularis chamissonis
var. japonica】
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こういう花を見ながら、しゃがんで写真を撮り、汗をぬぐいつつ一歩一歩登りました。
まだ地面に雪が残る八方池に着いたとき、ちょっと雲が途切れて白馬の岩肌が
ちらっと見えました。

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by tamayam2 | 2012-07-22 21:48 | たび | Comments(2)
Commented by rumikoh at 2012-07-25 21:33 x
今釧路に避暑に来ています。
今日阿寒湖湖畔で、見たのは、この高根バラだと思います。
季節が、2ヶ月ほどずれていて、菖蒲?が、咲いています。
釧路湿原には、珍しい花が、咲き乱れていますが、名前を、知らず残念です。
ハンケチの木のようですが、葉の半分が、白かったり赤かったりします。
帰ったら、図書館で、調べたいです。
Commented by tamayam2 at 2012-07-26 06:34
♪ rumikohさん、
北海道で避暑とはうらやましいですね。東京は、とっても暑い
ですよ。あなたが見たのは、タカネバラではなくて、ハマナスだ
と思います。同じ仲間で、北海道には、とても多いですから。また、
ハンカチの木とおっしゃるのは、ミヤママタタビです。マタタビは
猫が好きな樹木で、葉の一部が白くなったり、赤くなったりします。
信州の山でもたくさん見かけました。私は2007年に帰国してから
植物を和名で覚えようと思い(ボケ防止のため)始めたのですが、
まだまだ知らない植物がいっぱいです。覚えることがいっぱい
あるということは、Goalが遠いですからよいことですよ(笑)
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