イベリコ豚

今回の旅行では、スペイン、バルセロナ近辺(カタルーニャ地方)、
北側バスク地方、マドリッド近辺のカスティーリャ地方を
巡りました。団体旅行ですから、自分でレストランに入る機会
は、一度しかありませんでしたが、Bar(バル)という軽食屋は、
日本の居酒屋のようで大いに気に入りました。
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この写真の玄関右手にかかっている長細いものは、生ハム。
店の奥にぶら下がっている黄金色の筒型のものもすべて
生ハムです。豚か羊の大腿の部分の塩漬け(数年熟成したもの)。
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デパートの食品売り場にも、この大腿が1本丸ごと売って
いました。1本2~3万円ぐらいだったかなぁ~。
大腿1本をスタンドのようなもので固定して、よく切れる
ナイフでそぎ切りにします。切りたてのハモン・セラーノとか、
ハモン・イベリコは絶品。シェリー酒とかワインによく合います。

スペインのパンは素朴ながら外側がパリッとして、内部が
ふわふわ。そのパンとワインと生ハム、フレッシュなサラダが
あれば、あとは何も要らないと思うほどです。
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セゴヴィアという街に出かけたときのこと、土地の名物料理
なのでしょうか、生後まもない豚の丸焼き料理が出てきました。
こんなに柔らかい肉です、と証明するかのように料理人が
テラコッタの皿で肉を切って見せて、その皿を床に叩きつけて
割る・・・という儀式をしました。
ペッチャンゴになった子豚の顔が哀れで、私のような
気の小さい者は、食欲を失い気味でした。
日本の、鯛の生け作りのような物を客に見せるというのと
同様な趣向でしょうか。
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  写真上:カピトリーノの像 セゴヴィアにて
スペインでは、豚や豚を原材料とするハムが名物です。
イベリコ豚は、ドングリの落ちているような森の中に放牧して
育てるからうまいといいますが、スペインでも品薄で貴重品
であるようです。家庭で気楽に食べるというものではない
らしいです。肉が柔らかく、しっとりとしていて熟成した
うまみが何ともいえません。あの乾燥した土地だからこそ
できるうまみという気がします。
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 写真上:熊とマドリョニョ(ヤマモモに上る熊) マドリッドにて
ある時、ホテルのサラダに、白いパスタのようなものが
かかっておりました。説明によれば、ウナギの稚魚ということ
でした。味が淡泊で、魚臭さは全くありませんでした。
見た目には、シラスですが、特に味わいがよいというものでは
なかったです。ウナギの蒲焼のほうがいいなぁと思いました。
日本のTVによれば、日本ではウナギの稚魚が不足している
って、本当でしょうか。
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私がやや驚いた点は、この国では、飲み物と言えば、コーヒー
に決まっており、お茶があまり飲まれていないらしいことです。
ホテルで注文した紅茶も埃っぽくてまずく、日本からお茶を
持参すればよかった、と反省したことです。
私はコーヒー党ではないので、お茶が無いと腸の働きも
頭の働きもにぶるのです。
いままでの経験では、フランス、イタリア、それに加えて、
スペインがコーヒー党の国、お茶がおいしい国は、ヨーロッパ
ではやはり英国、アジアでは、中国、台湾がお茶飲み国ですね。

by tamayam2 | 2012-03-24 11:43 | たび
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