常夜鍋

私の育った家では、常夜鍋(じょうやなべ)というメニューが
あって、亡父の好物でした。材料は、豚肉ロースの薄切り、と
ホウレン草だけ。しゃぶしゃぶのようにして食べるのですが、
大根おろしとポン酢でいただきます。準備はいたって簡単ですし、
調理は各自に任せるのですから、主婦にとっては、こんなに
楽ちんな料理はありません。
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土鍋にコブだしを作っておいて、そこへ各自薄切り豚肉を入れ、
肉の色がさっと変わったらすぐ引揚げ、薬味をつけて食します。
たったそれだけ。
豚肉なのにしつこくなく、いくらでも食べられます。
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海外に住んでいたときにも、豚肉の塊を買ってきて、
一旦冷凍し、半解凍したものを電気ナイフで薄切りにして、
よく客にふるまったものです。
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ある晩、若いカップルをお招きしたときのこと。
私が「我が家では常夜鍋と言っています。父が毎晩食べても、
飽きないという意味で名づけたものか、それとも、
世間でそういう名が通用するのか??」と申しましたら、
そのカップルは、あっけらかんと、
「ウチじゃ、 とんしゃぶ と言っています」と言われたのです。
牛肉のじゃぶしゃぶではなくて、豚肉のしゃぶしゃぶという
意味なのでしょう。常夜鍋と豚しゃぶ・・・意味は明瞭ですが、
なんだかムードぶち壊しだなぁと思ったことです。
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最近どこかのコラムで、世間で言う豚汁という料理は、
ブタ汁か、トン汁かと論じていました。どうでもいいような
ことですが、我が家では、ブタ汁と呼んでいます。
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その筆者によれば、全国的には、トン汁が一般的だが、
北海道、西日本の一部では、ブタ汁という地方もある・・・
とのことでした。私の両親は、関西地方に長らく住んで
いましたので、家はブタ汁派なのかもしれません。

お宅では、どう呼んでいますか?
豚汁も、冬には、欠かせないありがたいお惣菜ですね。

一番上の写真は、カランコエ、または、セイロンベンケイソウ
いうそうです。ベンケイソウの仲間には、いろいろあって、
冬でも戸外で育ちますし、温室なら、かわいい花をつけます。
多肉植物の生命力の強さに、最近関心をもつようになりました。
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by tamayam2 | 2012-02-18 21:26 | 日々のできごと | Comments(14)
Commented at 2012-02-19 00:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ふく at 2012-02-19 13:50 x
うちはとん汁。
白菜とたぶん松子さんが好きだったから
サツマイモを入れています。
減塩と普通の味噌と合わせて。
Commented by dunkel0227 at 2012-02-19 16:46 x
おお、常夜鍋。僕の数少ない料理レパートリーの一つです。僕は、妹尾河童さんのエッセイを読んで知りました。とんしゃぶ、じゃないですよね。常夜鍋という言葉の響きが好きです。
Commented by ikutoissyo at 2012-02-19 21:56
10年ほど前、関西の友人から教わった常夜鍋。豚肉とほうれん草だけ。らくちんだし美味しいし、時々いたします。
ブタ汁派です。トン汁は若者語かと思っていました。
老夫婦2人でも、大きなお鍋にいっぱい作って、3夜も食べることがあります。
我が家では里芋です。

生命力のある筈の多肉植物カランコエを駄目にしました。
相性が悪かったのか、手入れが悪かったのか・・・。
Commented by kimiko_shibata1 at 2012-02-19 23:43
常夜鍋、おいしいですね。温まります。
昔は物足りませんでしたが、最近はつれあいもこの鍋だけでOKです。
ずっと関東住まいですが、我が家もブタ汁と言います。
トン汁が一般的とは思いもせず・・・・

我が家ではカネノナルキが定着しません。よほどお金にご縁がないのでしょう。
Commented by tamayam2 at 2012-02-20 10:30
♪ cimarron さん、
ははは・・・肉は飽きて本当は、魚が食べたい!そのお気持ち
よくわかります。私もドイツにいたとき、ある冬の日、発作的に
もう、肉は、イヤ、魚が食べたいと思って、魚を探して、歩いた
記憶があります。缶詰、燻製品しか無くて・・・悲しかったです。
そのときは、魚というものを食さなくなって、ちょうど1年ぐらい
たった時でした。日本人は、やはり肉のみでは生きにくいのだなぁ
と感じ入ったことです。
Commented by tamayam2 at 2012-02-20 10:33
♪ ふくさん、
ほう、トン汁にサツマイモですか! めずらしいです。松子
さんがお好きだったのね。この頃のサツマイモは、進化して
確実においしくなったわね。お値段も相当ね。
Commented by tamayam2 at 2012-02-20 10:38
♪ dunkel0227さん、
dunkel0227さんのお得意料理のひとつですか!?
一説によれば、この簡単な料理は、旧制高校の学生が
広めた・・・ともありますので、父が鍋奉行をしていたのも
学生時代覚えたものかもしれません。河童さんが書いて
おられるのなら、常夜鍋は、一般名詞なのですね。鍋は、
おいしいし、楽しいし、温まるし・・・冬は言うことなしです。
Commented by tamayam2 at 2012-02-20 10:43
♪ ikutoissyo さん、
お宅は、ブタ汁派ですね。ウチも小芋(サトイモ)です。
今年の冬は、特に寒いので、多肉植物も気の毒な有様
です。根は生きていて春になったら、芽が出てくるかも
しれませんから、まだあきらめないで。けっこう図太くたくましい
ものです。ウチの多肉類も悲惨な状態ですが、まだ希望を
もってそのままにしてあります。早く春が来てほしいわね。
Commented by tamayam2 at 2012-02-20 10:48
♪ kimiko_shibata1 さん、
年配になれば、鍋だけで十分です。ウチも同じ。白菜、高菜
大根など、自家製の漬物だけで満足しています。まことに
経済的です。ウチもカネノナルキには、縁がなく・・・あの花は、
実に繊細できれいですのに。西洋でもかなり大株に育ったもの
をサンルームなどで育てている人がいます。人気があります。
淵がちょっと赤味を帯びて紅葉したようになる葉もきれいですね。
Commented by ミッチ at 2012-02-21 06:31 x
常夜鍋は豚ロースとほうれん草ですか!良いことを教わりました、うちでも早速試してみます。
ドイツながらここデュッセルドルフは日本人がウジャウジャいる。それでドイツの肉屋が牛、豚肉を薄切りにして、その厚さにより「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」「焼き肉」に分けて売っています。うちでもよく買いに行きます。
最近知人に教わったのは、一番安い豚バラ肉とキャベツだけの鍋ものです。これには沢山(10片ほど)ニンニクを薄切りにして入れます。そのまま何も味を付けずに食べるよう言われましたが、私たちはやはりポン酢が美味しいと思います。
Commented by tamayam2 at 2012-02-21 21:42
♪ ミッチさん、
まぁ!Duesselでは、しゃぶしゃぶ用、すき焼き用、焼き肉用と
分けて売ってくれるのですか!すばらしいですね。私の住んで
いた町には、そんな肉屋はなく、「紙のように薄く」と言っても
5㎜ぐらいになるのです・・・・薄い肉は、憧れでした。常夜鍋、
どうぞお試しください。ドイツの冬の野菜では、コールラビ、
ビーツ、セロリの根のような根菜類が好きでした。日本では
見たことがありません。キャベツ鍋、やってみましょう。
Commented by aamui at 2012-07-30 08:26
いや~~~常夜鍋は40年も前兄に教わり 以来冬のご馳走です 特に寒くなって紅い根のほうれん草が甘みを増す頃 4把ぐらいペロッと食べてしまいます 最後におうどんも格別 翌日のスープを漉しておじやも最高\(^ ^)/   胡椒も合いますよ えのきを入れることも 皆に勧めたいお鍋ですね
Commented by tamayam2 at 2012-07-30 17:40
♪ aamui さん、
本当にごぶさたしており、失礼しました。常夜鍋は、情緒ある
言葉だと思います。父が旧制高校の柔道部でしたから、そんな
ところから習ったのかもしれません。父は英国に駐在していたとき
にも、バカの一つ覚えのようにこの鍋料理を在英邦人や英国人に
ふるまっていたようです。今は、真夏ですけど、なんだか食べたく
なりますね。最後はうどんにして・・翌日は、おじやですよね(*^。^*)
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