高い樹に咲く花

巨木と言われる、樹齢何百年もの樹を見ると
心が晴れ晴れとする。
昨日、汗ばむような陽気の中、上野にある東京
国立博物館に「写楽展」を見に行った。
入口から平成館へ向かう道の正面に高さ30mも
あろうかと思われる巨木がそびえていて、花がいっぱい
ついていた。近づいて見ると、ユリノキだった。
花びらの下に垂れ下がっているガク片が地面にたくさん落ちていた。
この木は、いろいろな名前がある。英語では、
Lily Tree。(百合の木)。
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種小名に、tulipiferaとあって、チューリップの木とも言われる。
日本では、葉の形からの連想で、半纏に似ているから、
ハンテンボクとも言われる。
(寒いときに着る綿入れの半纏です。)
さぁ、あなたは、どれが一番ピッタリ来る名だと
お考えですか?
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きれいな花なのに、なにしろ高木の上のほうに咲いている
ものだから、なかなか花をよく見ることができない。
「写楽展」に行かれたら、ぜひこの樹を見上げてくださいな。
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西洋の各地で、たくさんの浮世絵を見たが、今回
この展覧会で、こんなにたくさんの写楽の作品が見られる
とは、幸せなこと。  写楽展:6月12日まで。
ユリノキ【百合の木 モクレン科 Liriodendron tulipifera】

今後は、大地震のあった国に大事な美術品を貸ししぶる
恐れがあると思うので、またと無いチャンスだと思う。
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先月30日に白金台の自然教育園に行ったとき、
野に咲く小さい花ばかりに眼を奪われていたが、
ふと上を見上げると、ホオノキに花が咲いていた。
ホオノキ【朴の木 モクレン科 Magnolia hypoleuca】
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4月の終わりごろ、おや?と思うほど、赤い葉が
地面に落ちていた。見上げた樹木は、クスノキ
あの樟脳(しょうのう 防虫剤)の原料を
とるクスノキです。
調べてみると、4月から5月にかけて、落葉し、世代交代
をする性質があるというのだ。春に落葉する竹と似た性質。
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お詫び:school-t3さんのご指摘で、よーく調べましたら、上の画像は、
     クスノキではなくて、白樫(シラカシ ブナ科)のようです。
     school-t3さん、どうもありがとうございました。

上野の森では、今クスノキの花、もとい、シラカシの花
たくさん咲いていて、生ぬるいような甘い花の香りでむせ返えるよう
です。
この木も高木なので、めったに花に気づくことがありません。
梅雨の前の頃には、植物界も世代交代があり、花が咲き、
虫が集まり、生命の活動が脈々と行われているのです。
シラカシ【白樫 ブナ科 Quercus myrsinifolia】

追記:5月16日に、やっと本物のクスノキの花に会うことができ
ました。下の写真です。
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クスノキ【楠 クスノキ科 Cinnamomum canphora】
葉も花の付き方もシラカシとは、別物でした。
いい勉強になりました。
by tamayam2 | 2011-05-14 10:18 | 日々のできごと | Comments(18)
Commented by tabikiti at 2011-05-14 11:06
高知のよさこい祭りの本会場の追手筋にはクスノキの大木が
中央分離帯に植わって真夏の祭りの木陰を作ってくれています。

高知では4月の初めに落葉して路が赤い落ち葉で彩られます~^^
私は毎年その光景を観るのを楽しみにしています。
Commented by kanmyougama at 2011-05-14 11:27
楠は鹿児島県では1番ポピュラーかもしれません。
でも花を知っている方は少ないですね。
いまは「山笑う」季節、若葉が開いて花が咲いて古い葉が散るころす。
ユリノキ・・チューリップの木・半纏木いろんな名前がありますね。
工房の隣の庭に一本ありますが大きくなる木で家の高さをはるかに越
えて見上げるようになっています。
これは外来種でしたか・・・?
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-05-14 21:09
こんばんは
ユリノキ、こちらはまだです。
やはり東京は少し季節が早いですね。
こちらもようやく暑いくらいになりましたが、朝晩は冷えます。

写楽展、混んでいましたか?
Commented by 寧夢 at 2011-05-14 21:54 x
朴葉味噌を思い出してしまった食いしん坊の私。
関西では大学のキャンパスや神社でおなじみの楠の巨木。
私にとっては昔の箪笥の樟脳の原料。
竹の春と同様だったとは・・・。確かに、落葉していたわ。
身近すぎて気がつかなかった。人家には余り無いからかな。
この季節笹っぱの掃除を怠ると大変。
樋に詰まって梅雨に難儀する。

写楽を始め日本の名品が外国で発見されたNHKBS特集番組を
録画して見ました。面白かったです。
Commented by school-t3 at 2011-05-14 22:41
クスノキの花はシラカシの花と似てるんですね。
ベランダの目の前なのでいつも見てます。
シラカシも譲り葉。今葉が落ちて庭掃除が大変です。

ユリノキとハンテンボクは同じものでしたか。
私はチューリップの木、が良いな^^
Commented by echalotes at 2011-05-14 23:45
私は、ユリノキという名前がお気に入りだな~♪
こちらに来てから、この木の名前を知りました。
東京もいい季節になりましたね。
モクゲンジの木、とっても美しい緑の季節です。
あー、写楽展、見に行きたかったなぁ ^^*
Commented by aamui at 2011-05-15 06:17
なんとなく子供が半纏を着ているような素朴な可憐さからはんてんぼくがいいな 知らなかった 誰がつけたのか・・・楠の落葉知りませんでしたたまに赤い葉に気付いても まさかこの季節に落葉とは思いませんでした ありがと!
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:06
☆tabikitiつぁん、
まあ、よさこい祭りは8月ですね。、めっちゃ暑いその時期に
木陰を作ってくれるクスノキの並木は、ありがたいですね。
私が出かけた5月には、オウチの大木が涼しげな花を咲かせて
いました。山の幸、海の幸に恵まれたホンにいいところですね。
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:12
☆kanmyougamaさん、
「山笑ふ」という季語がありましたね。今、まさにそういう時期
です。鹿児島ではポピュラーな樹なのですね。寺社に多い樹
ですが、色々薬効があれば当然ですね。ユリノキは成長の
スピードがえらく速いので、街路樹などに利用されていますが、
大木になれば、管理が大変ですね。秋には真っ黄色に染まり
見事ですね。北アメリカから来たらしいです。
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:19
☆ kimiko_shibata1さん、
お宅と東京では気温の差があるのですね。数週間のズレかな?
さて、写楽展は、週日の午後でしたが、まあまあ・・・混んでいま
した。人の頭越しというほどでもありませんが。週末はさぞかし・・・
ですね。めったに音声ガイドを聞かないのですが、春風亭昇太と
いう若手の落語家がドラマ仕立てで解説してくれて、それが、
意外にも良かったんですよ。芝居の見どころなどの知識の無い
ものにとっては、ありがたかったです。ふふふ
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:25
☆ 寧夢さん、
そうそう、朴葉味噌ですよ!!私、初めてガイジンさんを
連れて高山へ行ったとき、旅館でこれが出て、どう説明して
よいのやら、冷や汗をかいた記憶があります。そのときは、
ホウノキどころか、松も杉も区別がつかぬほど、植物オンチ
でしたから・・・。後年、ホオノキの実物を見て、その葉の大きさ
にたまげましたよ(笑)私もNHK BS放送で謎の絵師、写楽
を見て、大いに関心をもち出かけたのです。まさに、現代の
漫画です。おもしろかった!
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:30
☆ school-t3さん、
本文にお詫びを入れました。コメントに感謝いたします。
ありがとう。早トチリしましたが、クスノキの花は、あのように
穂のように咲かないことが解りました。葉も形が違います。
あなたが毎日見ていらっしゃる白樫に間違いないようです。
ご指摘をいただいてあわてて調べ直しました。
花の形からチューリップ、そういう連想が一番素直ですね。
あまり百合の花には見えないもの・・・・(*^v^*)
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:44
☆ echalotesさん、
あなたは、ユリノキ派ですね。(^_-)-☆
ドイツでもこの大木をたくさん見ました。公園や広場で、
見栄えのする木だなあと印象的に眺めました。モクゲンジの
花が咲いていますか?見たいなあ。
浮世絵は、1878年のパリ万博のとき、多くの印象派の画家に
影響を与えてジャポニズムがブームのようになったんですよね。
ゴッホなんかの作品にも浮世絵の影響が見られて面白いです。
西洋人が写楽を好む理由がよくわかります。ユーモアがあって
人の表情が豊かですから・・・
Commented by tamayam2 at 2011-05-15 17:48
☆ aamuiさん、
チューリップ、ユリノキに引き続き、半纏木も出ました!
葉をよくみれば、確かに半纏ですよね。なかなか日本人も
やるわいと思われるような命名です。アメリカから来た木の
ようで、時々街路樹になっています。東京駅の前にもあった
っけ。大木に成長したら、ちょっと管理が大変そう。あなたの
節電・節水シール、好評です。ありがとう。
Commented by nenemu8921 at 2011-05-17 09:56
おお、都会ではホオノキ、もう、花が咲いているのね。
高いところにあって撮りにくいでしょう。
今年も撮り損ないそう…。
Commented by tamayam2 at 2011-05-17 22:10
☆nenemu8921さん、
この時には、マクロレンズしか持っていなかったのです。
でも何とか撮れたのは不思議ですねえ。ユリノキは、望遠レンズ
で撮りました。このごろは、横着をしてレンズは一本ですべて
まかなっちゃう・・・ホオノキの葉は本当に大きいです。なべて
大きいものは堂々としていて、風格があるわね。
Commented by asako at 2011-05-18 23:01 x
写楽展、行ってきました。そして、ユリノキも見てきました。何度も通っている道だけど、花を見たのは初めてでした。夏には木陰をつくってくれる、いい木だと思っていたんですよ。写楽、おもしろかったですね。もう、あんなにたくさんの作品は見られないと思います。
Commented by tamayam2 at 2011-05-20 06:34
☆asakoさん、
写楽展へ行かれたのね。本当に面白い展覧会でした。
その跡の読書も楽しめますし。あのユリノキの大木、堂々と
していて壮観ですね。この時期が一番いいですが、秋の黄葉も
見事です。そのころの展覧会にもいかなくっちゃ。入場しないと、
あの樹には会えませんからね(笑)
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