イースターのころ

あさって、4月24日はキリスト教では、復活祭です。
英語では、イースター(Easter)。

日本では、なじみが薄いでしょうが、キリスト教では、
クリスマスに次いで大事な祝日です。
普通は、3月末~4月初旬なのですが、
今年は例外的に4月後半になり、近年では最も遅い
イースターです。

西洋の移動祝日は、我々には理解しづらいものですが、
イースターは、春分の日の後の満月から数えて初めての
日曜日・・・とそんなふうに天文の法則に従って決める
のだそうです。
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先月訪問したパリ、ノートルダム大聖堂で見たバラ窓。
中世のころは、文盲も多かったのでしょう、キリストの
生涯や神の教えを教えるのに、たくさんのステンドグラス
が使われました。天井の高い、こうした伽藍の中に
身をおきますと、人生の短さ、はかなさが
じわっ~と伝わってきて、自然に頭を垂れ、手を合わせ
たくなってしまうのです。
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イースターが近づくと、町のショーウィンドーも、
復活祭一色になります。やはり、卵とウサギが
イースターの主役。ものみな無から生まれ、生命を
得て育ちゆくイメージが、イースター・エッグなの
でしょう。
きれいに彩色された卵にリボンをつけて、
ネコヤナギやレンギョウの小枝にぶら下げたりします。
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多産系のウサギもイースターには、つきものです。
ピョン、ピョン跳ねて、元気がよいことも
春の躍動感を表しているのでしょうか。
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これは、南ドイツの町でみたVilleroy & Bochという
高級陶器の専門店。やわらかい早春の色づかいと卵のある食卓。
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パリの花屋の店先で見たチューリップの花束。
わりに小ぶりなチューリップがバサッと大量に
ガラス器に生けてあったりすると、そこがパッと
華やいでいいものですね。

辛いこと、困難なことが多い日本ですが、春から
夏の移ろいの中で、自然の生命力を感じながら
過ごせるのはありがたいことです。
by tamayam2 | 2011-04-23 00:48 | たび
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