ダーウィンのラン

大寒と言われるくらいですから・・・
右を向いても左を向いても寒いですね。
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こんな時期に戸外で冬を過ごす昆虫にとっては
死活問題です。
ふとんをくるくる巻きにしているハマキガ科の幼虫。
オトシブミとかチョッキリの仲間でしょうか。
12月に竹富島で撮影。
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ずぅ~と前から探していたオオミノガ科の幼虫の巣。
練馬区の石神井公園のドウダンツツジの株の中で
見つけました。
子供のときよく見かけた通称ミノムシです。
もう東京から姿を消したのかと思った・・・。

ミノムシは、外来種のヤドリバエの寄生によって激減
している昆虫。 japonicaが学名に付いています。
オオミノガ【大蓑蛾 Eumenta japonica】

先日、神代植物園の温室で、ダーウィンのランと呼ばれて
いる珍しいランを見ました。
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スミレなどの花の後ろにちょっと筒のようなものが
ついていますが、あれを、距(きょ)と言います。

距の中には、蜜が入っていて、虫がそこに口吻を差し込んで
蜜を吸います。ただで吸わせてやるわけではなく、
虫がそういう動作をすると、知らず知らずの内に植物の
受精の助けをすることになるのです。
(持ちつ持たれつの関係ですね。)
このランで絡まっているヒモのようなものは、距で、長さが
20-35cmにもなるという特殊な構造になっています。

こんな長い距にたっぷり溜まった蜜を吸う昆虫がいるのだろうか?
普通の人は、花の構造から共生関係にある昆虫にまで
想像力が及ばないものですが、ダーウィンさんは、きっと
口吻がとても長い昆虫がいるはずだ、と想像しました。
すごいですね。

彼の死後、21年経ってから、たしかにこのランの蜜を
すう口吻の長いキサントパンスズメガという蛾が発見
されたのですって!?
自然科学でも人文科学でも、想像力というものが
重要ですね。


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そういういきさつで
このランは、一名
ダーウィンのラン
と呼ばれている
そうです。


星型の花、長い距、
なかなか
清楚な花でした。












アングレクム・セシキペダーレ【ラン科 Angraecum sesquipedale】
英語:Comet orchid(彗星ラン)または、
   Star of Bethlehem orchid(ベツレヘムの星ラン)
by tamayam2 | 2011-01-21 11:58 | 日々のできごと | Comments(7)
Commented by ふく at 2011-01-21 20:04 x
ジャポニカがついてなくてもおもしろーい。
セシキペダーレってあーた。
しかもベツレヘムの星ランとは。
姿の美しさとともに非常に印象深いです。
何に向かってかわからないけど
ありがとうって言いたい気分。
Commented by tamayam2 at 2011-01-21 20:13
☆ふくさん、
「ありがとう」って言いたい気分になったら、ぜひ私めに
言っておくれ。この寒い中、新聞の記事を見てね、
わざわざ神代植物園まで行って参りました。ただっ広い
植物園には、人気もなし、花もなし・・・見たのは
白梅の花とタチバナの実だけでしたね。ふっふ
Commented by ふく at 2011-01-22 13:21 x
なるほど。
かならずおもしろいものに行き会うとも
かぎらない。
数で稼いでね。
もちろんいつも感謝してるでござる。
Commented by aamui at 2011-01-22 23:05
ははは こんな美しく清楚な蘭を見せて下さって ありがとうございます 名前もtamayam好みだね(=^ェ^=)
Commented by toti51 at 2011-01-25 10:10
ミノムシ東京でも見つかったのですね。
あまり増えてもらっても困りますが、なにか懐かしいような気持をおこさせる虫なのかもしれませんね。
Commented by tamayam2 at 2011-01-27 17:45
☆ aamuiさん、
お元気になられてよかったです。わたしゃ、ちょっと風邪を
引き、咳が止まらず困りましたが、やっと治ったようです。
なにしろ、寒いからねえ~。お互い元気でいましょう。
Commented by tamayam2 at 2011-01-27 17:48
☆toti51さん、
昔よく見たものがいないと気づき、気になっておりました。
見たい、見たいと思うといつかみられるものですね。
これは、園芸家には悪いヤツだったかな・・・。そちらは
雪、こちらは雨がほとんど降らない1月です。そして
なんだかちーんと冷え込んでいますよ。
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