シモバシラ

霜柱が立つような氷点下の寒い朝、
無風で晴天だったら、この植物の根本に氷の結晶が
見られる・・・とものの本には書いてある。
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シモバシラは、シソ科の野草で、秋に白い花が咲く。
8日朝、白金の自然教育園に出かけた。

入り口近くの株は、もう氷が解けてしまっていたが、
奥の武蔵野植物園の一群には、まだ白い氷が
まるで花のように根本についているのが見られた。
撮影は午前10時ごろ。

シモバシラ【霜柱 シソ科 Keiskea japonica】
学名にあるKeiskeaは、伊藤圭介の圭介のこと。
伊藤圭介(1803-1901)江戸末期~明治時代に、
蘭学を藤林泰助に学び、本草学をシーボルトに学んだ
植物学者。圭介の名がつけられた植物は、いくつかあり、
春先に咲くユキワリイチゲもその一つ。
ユキワリイチゲ【雪割一華 キンポウゲ科 Anemone Keiskeana
自分の名がある植物とともに記憶されるって、
すごい名誉なこと。
伊藤圭介の記念館が名古屋の東山動植物園の中にあるそう
なので、一度訪れてみたいと考えている。
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自然教育園の池は凍りつきアシやススキの穂が美しかった。
その中で、あと2つのjaponicaを見つけたので、
記録しておこう。


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シダの仲間で、冬に穂が長く伸びる。
オオハナワラビ
【大花蕨 ハナヤスリ科 
Scaptridium japonicum】
















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サネカズラ【実葛 別名美男葛 マツブサ科 Kadsura japonica】
こちらは、学名のKadsuraさえ、日本語の葛(かずら)。
葉が陽に透けて赤い色が美しかった。

種小名にjaponicus, japonica, japonicum(属名の性が
男性、女性、中性かによって変わる)が付いていても、
日本原産かどうかはわからないが、西洋人が日本で
見つけて命名してくれた植物たちである。もしかしたら、
大陸経由で日本にきたものかもしれないが・・・。

日本で古くから親しまれている植物をこれからも
観察して行きたい。

サネカズラは、百人一首にもおさめられている。

名にし負はば 逢坂山のさねかずら 
    人に知られで 来るよしもがな
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by tamayam2 | 2011-01-09 08:52 | 日々のできごと | Comments(10)
Commented by ふく at 2011-01-09 09:12 x
こういうものは見過ごす自信(!)があります。
おかげさまで中性とかの知識とともに
まさに眼福が味わえようというものです。
霜柱という植物があるなんて…。
Commented by Keicoco at 2011-01-09 10:15 x
日本で古くから親しまれている植物をこれからも観察していきたいとおっしゃることはドイツに居られたことから、一層強く感じます。がんばって下さい。遅ればせながらおめでとうございます。
シモバシラは主人が知人にいただいて、川上に植えましたが、あまりの寒さにこの写真のようにはなりませんでした。
Commented by aamui at 2011-01-09 17:02
てっきりあの霜柱がtmayamの庭にあるのかと思った!初めて知りました 蟷螂の卵と間違えそうね
Commented by tamayam2 at 2011-01-09 18:16
☆ふくさん、
>見過ごす自信(!)があります・・・ほう?面白い表現。
私は、何でも忘れる自信があるのですが、この植物には
ぜひ実物を見てみたいと思っておりました。こんな不思議な
現象が見たくて・・・。この年になっていろいろの発見をする
のが面白いです。私の変てこな趣味におつき合いいただき
感謝しております。へへへ
Commented by tamayam2 at 2011-01-09 19:22
☆ Keicoco さん、
今年もどうぞよろしく。川上だより、楽しみに拝見して
おります。外国に住んでおりましたからか、日本のオリジナル
のものがとても大事に思えるのです。言葉も日本的な言い回し、
語彙がおもしろいです。なのに、なんだか変な日本語が
幅を利かせているようで、まるで外国に住んでいるような
疎外感を感じることもありますよ。ははは
Commented by tamayam2 at 2011-01-09 19:27
☆aamuiさん、
本当だわね、カマキリの泡ぶくぶくの卵みたいですね。
このところ朝はぐっと冷え込みますね。aamuiさん、
風邪などを引かないようにね。私も外出のときには、
恥ずかしいぐらいもこもこ着込んで出かけます。
一面の枯れ野原のような植物園でしたが、それでも
何か発見があるのは、たのしいことです。(^_-)-☆
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-01-09 23:31
こんばんは
シモバシラ、見事に華を咲かせていますね。
実物を知らない人にこの華のことを説明するのが大変だったことがあります。
まあ、私の説明不足なんですが・・・
japonica大集合、特にオオハナワラビに眼がいきます。
自然教育園には多くあるのかしら?
明日はちょこっとカンディンスキー展と三菱館を拝見しようと・・・
早く休まないと・・・です。
Commented by tamayam2 at 2011-01-10 12:19
☆ kimiko_shibata1さん、
私もくわしくはわからないのです(冷や汗)この植物だけでは
なく、コウヤボウキなど、地中の根が寒中にもしっかり
水分を茎に吸い上げている植物に起きる現象のようです。
オオハナワラビはあちこちに点在していましたが、目だたない
植物なので、気をつけて見ないとわからないかもしれません。
今日の休日、活動的に動きまわられるのですね。
楽しみにしています。
Commented by nenemu8921 at 2011-01-16 19:22
こんばんわ。わあ、シモバシラ出会いましたね。
フットワークの軽さの勝利!! 
自然教育園にもあるのですね。
実は9日に私も水元で見たのですが、解けかかっていて、いい写真にならなかったのでUPを断念しました。
氷状態でした。
こちらはとてもすばらしい画像です。綿菓子みたいで!!
身近な友人は高尾まで行って撮ったとか、写真を昨日拝見したばかりです。
ありがとう。


Commented by tamayam2 at 2011-01-16 21:24
☆ nenemu8921さん、
前から自然教育園にシモバシラがあることは知っていたの
ですが・・・朝ぐずぐずしていて到着が10時ごろになったので、
だめかな~と思ったのです。間に合ってよかったです。
今回は早起きは三文の徳だったわ。
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