老人のヒゲ

秋が深まってまいりました。
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これは、何だとお思いでしょうか。
東京都薬草園にて

北ヨーロッパには、うるさいほど繁茂しているセンニンソウ、
英語名は、Old man’s bears(老人のヒゲ)。
写真は、その痩果(そうか)。
4弁の真っ白な花はなかなか美しい。この実から出る綿毛が
冬の日遠目には、うっすらピンク色に見え、梅の花か
なにかが咲いているのかと錯覚します。香りのよい花ですが、
有毒。
下は、綿毛で覆われた姿。
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センニンソウ【仙人草 キンポウゲ科 Clematis vitalba】

おや?  学名によれば、クレマチス? 
それなら、テッセン(鉄線)やカザグルマ(風車)の仲間かも
しれない。最近は、園芸種のクレマチスがたくさん出回って
います。
豊島区で見た美しい6弁のクレマチス。作りモノみたいですが、
クレマチスの園芸種。(名は、園芸屋さんがつけるので
カタカナ語が多いです。)
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こちらは、ドイツのボン大学植物園で
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ハンショウヅルの仲間もたくさんあります。
ハンショウズル【半鐘蔓 キンポウゲ科 Clematis japonica
園芸種のものもたくさんの種類があるようです。
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いずれも実がはぜると綿毛を出し、そうやって種を飛ばし、
風に乗せて遠くへ運びます。足のない植物の叡智です。
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このごろは、消防署はあっても火の見櫓というものを都会で
見かけませんので、半鐘と言ってもわからない人が多いでしょう。
漢字の通り、釣り鐘、ジングル・ベルのベルことですね。

日本原産のこういう蔓草と老人のヒゲのような野草が親戚だ
なんて、面白いことです。
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by tamayam2 | 2010-11-17 12:21 | 日々のできごと | Comments(4)
Commented by school-t3 at 2010-11-17 21:21
半鐘蔓あります。
今年の春買ったばかりでおそるおそる育てているのですが
由来をうかがって親しみを感じました。

>実がはぜると綿毛を出し、そうやって種を飛ばし、
風に乗せて遠くへ運びます
ということはわたしの半鐘蔓も増えるんでしょうか?@@)
Commented by tamayam2 at 2010-11-18 12:45
◆ school-t3 さん、
私もハンショウズルを調べているうちに育ててみたく
なりました。とても日本的な花ですし、冬に咲く
種類もあるみたい。蔓性なので、場所も取らないし。
そちらの花が咲いたらUpしてください。
Commented by aamui at 2010-11-23 10:28
老人のひげ初めて見ました 向こうでは一杯あるのね 世界は広いなぁ
Commented by tamayam2 at 2010-11-25 07:45
◆aamuiさん、
西洋では老人のヒゲ、和名は仙人草だって。発想は
同じなので面白く思いました。このごろ、長いお髭
のおじいさんを見かけませんが、ドイツには、ときどき
童話に出てくるようなお髭のおじいさん、カイゼル髭の
紳士を町で見ることがありますよ。
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