ツバキ(椿)

先日、鎌倉の寺社をいくつか巡ったとき、庭園で
たくさんのツバキを見た。

日本原産のこの木はいったいどのぐらいの種類が
あるのだろうか・・・
江戸時代にとくに多くの品種がつくられたという。

何百ではなく、千を越す数だろう。
西洋でも、バラ、ラン、シャクヤクなどと並んで、
愛好者が多い。
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個人のお宅の庭園を案内されて、
これが、タロウカジャ、
これが、ヒカルゲンジなどと説明されることも多い。

私は、ツバキの種類についてまったく不案内で、
むむむ・・・となってしまう。
(ヤブツバキとオトメツバキぐらいしか知らない。
下の写真がヤブツバキ 1日鎌倉で撮影)

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ツバキは18世紀に、チェコのイエズス会の神父が
フィリッピンで種を採取して、ヨーロッパに伝えたと言われる。
その神父の名がGeorge Josef Kamelというので、
学名が 【Camellia japonica ツバキ科】である。
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「椿姫」というオペラがあるが、西洋人にとってカメリア
いう名は妖艶な女性のイメージなのかしら。
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ドイツでは、ドレスデンPillnitz 宮殿庭園の大ツバキの樹
が有名だ。この樹は、樹齢235年、高さが9.5m、2月には
約2万個の花をつけるという。

1756年に、ツーンベルグ(Thunberg)が長崎で採取して、
ヨーロッパにもたらした4つの種の一つと言われ、
唯一現存しているものである。

この貴重な樹を冬の寒さから守るため、この宮殿では、冬に
周りをガラスの屋根で覆い、春になるとその覆いをはずすと
いう作業を繰り返しているという。レールで移動できるよう
になっている大型移動式温室だ。異国でこんなに大事に
されている日本原産のツバキを見てみたいものですね。

ドレスデンのピルニッツ宮殿のツバキについては、こちらから。

ドレスデンの別の植物園、 ツシェンドルフ城の椿園についても
どうぞ。
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by tamayam2 | 2010-02-04 11:56 | 日々のできごと | Comments(17)
Commented by tabikiti at 2010-02-04 13:02
すみません昔の記事で
頑張っている椿が・・・^^
Commented by tamayam2 at 2010-02-04 15:19
♪ tabikitiさん、
いえいえ、素晴らしい生命力をもった石垣の椿!
照葉樹林の代表の椿、茶、山茶花・・・みな日本
土着の樹木ですね。日本は太古からこういう木で
覆われていた森だったのでしょう。風土に合っている
から丈夫なんだわ。本当に頑張っている椿の姿
です。TB、ありがとうございました。
Commented by kimiko_shibata1 at 2010-02-04 20:32
こんばんは
オペラの椿姫は名前だけ存じていましたが、
紹介されたサイトを拝見して改めて西洋でツバキが大切にされてきたことに驚きです。
なんとなく照葉樹林はよく知らなくて・・・・
日本は照葉樹林文化ですのに・・・

↓荏柄天神さま、懐かしいです。
息子の受験の折、お願いしてきました。
鎌倉アルプス縦走のついで?という不心得者でした。
お礼にも伺いましたからお許しくださっていらっしゃると・・・・
ずいぶんと昔の話になりました。
Commented by echalotes at 2010-02-05 06:11
藪椿がとてもかわいらしいですね。
こちらの椿は、まだ蕾が硬いです。
朱色の天神様、紅白の梅、河津桜、福寿草...なんだか立春にプレゼントをいただいた気分です。

今は、有名大学が付属中学を作ったりしているそうですね。いずれにしても受験というものは、緊張しますね。大雪の日に電車の遅れがあったものの、とにかくなんとか受験会場に行った日のことを思い出します。携帯のない時代、あの時駅で家に戻ろうかどうしようか迷ったこと、今でも覚えています。がんばってるみんなに桜が咲いて欲しいですね♪
Commented by 寧夢 at 2010-02-05 06:24 x
椿は本当に種類が多くて・・・。様々な椿を見ると、
お寺の庭先、散歩した海辺の田舎道、お茶のお稽古、
大名庭園など、色んな景色が浮かんできます。
かわいい鼻をつけるイメージなのに、思いがけないほど
背が高くなる木で、びっくりさせられる時も。

ゆっくり外歩き、したいなあ。
Commented by tamayam2 at 2010-02-05 19:42
♪kimiko_shibata1さん、
私の若いころには、中尾佐助先生の照葉林文化圏
などという言葉がマスコミをにぎわせたものですね。
この言葉、最近あまり聞きませんが、日本の森林は
アオキ、ヤツデ、ツバキ等のテラっと光っている樹木
が多いなあと実感として感じます。
shibataさんも鎌倉アルプス ハイキングをなさった
のですね。私も2009年元旦にやりました。鎌倉には
丘陵や谷(ヤツ)が多く都会の中なのにハイキングが
できる楽しい所だと知りました。荏柄天神のご利益が
あったようですね。よかった!
Commented by tamayam2 at 2010-02-05 19:50
♪ echalotesさん、
まだ蕾が固いヨーロッパの人々に一足先に春の花を
お見せしたいです。ドイツの私のいた町は、カーニヴァル
で狂う町ですので、今頃は、仮装で大変ですよ。きっと。
日本ではどうしてこんな寒い時期に受験があるのかしら
ね。雪も困るけど、今年はインフルエンザにかかると
受験できず困るようです。私から、サクラサク を
プレゼントしたいわね。
Commented by tamayam2 at 2010-02-05 19:56
♪寧夢 さん、
>思いがけないほど背が高くなる木で・・・
事実このドレスデンの木は、235年で9.5m!
こんな大木になるとは、だれも想像しなかったでしょう。
ヨーロッパには、ときに巨木があり・・・敷地が広いから
いいようなものの・・・。ツバキは日本人の心のふるさと
に必ず登場する木ですね。もう少し春めいたら、娘さんと
出かけてください。
Commented by 寧夢 at 2010-02-06 16:26 x
花と書いたはずが鼻になっていましたね。
椿に申し訳ない。(苦笑)おっちょこちょいですみません。
産休育休を取った1年間、徳島の阿南では暖かいせいか、
椿は見上げるような背の高い、赤い花のものが多かった。

阿南には歴史的に由緒ある椿泊(つばきどまり)という町もあり、
YMCAの海洋センターでは大学生の頃、リーダー活動しました。
船瀬温泉もあり、「椿」から花以外のの思い出が溢れました。

乳母車を押して、散歩した道。
海辺の風に吹かれて、ねじれた木の上から降って来た椿。
ほんに、娘にも見せてあげたい景色です。
Commented by tamayam2 at 2010-02-07 08:54
♪寧夢さん、
徳島県阿南での、なつかしいお話、学生時代の
お話・・・子供から青年、母になる道筋がわかり
ますね。歌は時代につれ・・・と言いますが、植物も
それを見たときの情景を思い起こさせてくれるモノ
ですね。ああ、懐かしい、あのとき、あの場所!
私は、幼少期に奈良に疎開していたのですが、
家の脇がツバキの藪でした。高い場所に咲く赤い花
を美しいと思って見上げた記憶が懐かしいです。
Commented by aamui at 2010-02-08 19:56
移動式の温室を持っている椿!凄いですね こんなに大切にされていてうれし感じがします ドレスデンのHPはとっても解りやすくスッキリした構成で これからも見て楽しみたいと思います ありがとうございます
先日お会いした時 私の好きな椿の樹に気が付いたtamayamさんにさすが~~と思いましたが あの赤は珍しく 密かに愛でていたので 嬉しかったわ(^^♪
Commented by dunkel0227 at 2010-02-09 00:07 x
椿の品種に太郎冠者や光源氏があるなんて、知らなかったです。この二人、だいぶ違いますけどね。

中尾先生の照葉樹林文化論。久しぶりにこの単語を目にしました。吉良先生やら小川先生やら、京大農学部が面白かった時代です。不肖な後輩としてはせめて御本を読むことぐらいしかできないんですが・・・。
Commented by tamayam2 at 2010-02-09 09:47
♪aamuiさん、
そう、あの駅前の広場近くのツバキの赤は見事
でしたね。へ~こんなところに!いいなあと
思いました。移動式温室というのは、私は、見たこと
がありませんが、いい考えですね。きっとお金がかかる
と思いますよ。日本では冬の寒さから守ることも重要
ですが、暑い時期に蒸れないようにする換気に気をつか
わないとならないから・・・大変だと思います。夏は、
高温多湿ですからね。ドレスデンのHPよくできています
ね。同感です。地方自治体のHPはたいていつまらない
のにね~。日本人のだれかが作っているのでしょう。
Commented by tamayam2 at 2010-02-09 10:04
♪ dunkel0227 さん、
私も若き日に中尾先生の本を読みました。あのころ
京大学派の勢いはすごかったです。文藝春秋3月号に
上田篤氏が今西先生のことを書いていますよ。豪快な
群像ですね。よい時期に京都で学ばれたのですね。
話は違いますが、一昨年トルコに行ったとき、通訳の
青年がトルコは国内自給率100%、自国で生産した
ものだけで国民を養えると胸を張っていました。うらや
ましかったです。
Commented by あんず at 2010-02-10 21:33 x
そんなにたくさん種類があるのですか!
意識していなかったせいか、スイスの植物園では椿を見かけた覚えが
ありません。
もっと注意しておけばよかったなぁ~。

>冬に周りをガラスの屋根で覆い、春になるとその覆いをはずす・・・

「星の王子さま」のバラを思い出しました。
もしかしたら、王子さまの花は「椿」だったのかも?
と 一瞬、思いましたが、とげもあったし、小さくて一輪だけ咲いていたから
やっぱりバラですね。(後からちゃんと バラってわかりますしね)

・・・すみません。 独り言みたいなコメントで・・・



Commented at 2010-02-10 21:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tamayam2 at 2010-02-12 18:58
♪あんずさん、
お久しぶりです。コメントしやすくしてくださり、ありがとう。
私、スイスではとうとう植物園に行きそびれました。仕事
でしたから・・・。きっと、Camelliaのコレクションはあった
と思います。ドイツでは、ツバキだけで温室一つ使っている
ほど、大事にされていました。園芸種が多いので、私は、
パスしていましたが、今思うとちゃんと見ておけばよかっ
た・・・と。
私たち、2005年の2月こごろ、Blog始めたんだっけ?
wakorisaさんなど、懐かしい友人が・・・。5周年ですね!
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