冬のイチゴ

ドイツ人の友人から少し前にメールをもらった。
9歳になるお孫さんの宿題を手伝って、とのご依頼。

「クリスマスに日本では、どんなケーキを食べますか?」
という質問に答えるのです。

さぁて、世間で売っているケーキは、たいてい
フワフワのスポンジ生地のケーキに白いホイッピング・
クリームと赤いイチゴが乗っている。
そういう画像を送ったら、イチゴが12月にあるの?と
ドイツ人の子供を驚かせたようだ。

そう、ドイツではイチゴが出回るのは、5月末から6月、
初夏の果物。真っ赤に熟れたイチゴが市場に並ぶ。
量り売りで、500gとか1kgとか買うものなのだ。
そのお子さんにはなかなか想像がつかないようなので、
補足説明として、日本では温室栽培されて、大きめの、
形のよいイチゴをクリスマス時期に間に合うように
出荷されるという日本事情を説明した。

・・・・イチゴは主に冬に市場に出回るもので、
5,6月になると、もう市場には出てこなくなること。
日本のイチゴはいろいろな種類があって、Lサイズの
ものは一口で食べられないほど、芸術品並みに美しくて、
甘みもあること・・・でも、けっこう高価な果物である
ことを説明したのです。
c0128628_1152098.jpg

北米では、クリスマスに食べるのは、フルーツ・ケーキ
ナッツ類、ラム酒漬けのドライフルーツ、スパイス類を
しっかり混ぜ込んで焼いた日持ちのするケーキです。
ラム酒に漬け込むのは10月ごろから、少しずつ材料を
買い揃えて、主婦はパウンド型で何本も焼くのです。
それぞれのお家の味があって、手作りは最高の贈り物です。
濃厚な味なので、1cmほどに薄く切り分けていただきます。

ドイツではシュトレン(Stollen)が有名です。
赤ちゃんのキリストがおくるみに包まれている様子を表している
ので、粉糖がたっぷりまぶしてある白いパンという
感じです。

内容は、フルーツ・ケーキと大同小異ですが、
スパイスを利かせ日持ちがよいことがポイントです。
とくに美味しいものとも思いませんけど・・・・
ドイツ人にとってはきっとなつかしい故郷の味なの
でしょう。


c0128628_11534063.jpg










c0128628_11541356.jpg











私が好きなのは、黒い森のサクランボ・ケーキ
(独Schwarzwalder Kirshtorte, 英Black Forest Cake)
これは、季節に関係なく通年食べられます。ココア味の
生地にリキュールに漬けこんだサクランボがふんだんに
挟み込まれています。
ああ、これを食べるときには、ダイエットのことなど
考えずにたっぷりといただきたいものですよ。

写真は、フユイチゴ【バラ科 Rubus buergeri】
赤塚植物園で 11月26日撮影。食べることができ、
かなり美味だということだ。
by tamayam2 | 2009-12-29 12:00 | 日々のできごと | Comments(8)
Commented by 寧夢 at 2009-12-29 15:04 x
黒い森のサクランボ・ケーキ、新婚旅行の時に食べに行ったっけ。
今年は出張が終わってお茶のひと時、シュトレンのあるお店で一服。
食べ物は思い出とセットですね。(笑)
Commented by aamui at 2009-12-29 15:11
シュとレンの形 納得しました そういうことなのですね ありがとうございます 商業主義の国だからでしょうか何でも何時でもの国になってきましたね(~o~)旬「が解らないことは幸せでしょうか・・・
Commented by tamayam2 at 2009-12-29 21:07
♪ 寧夢さん、
お仕事も子育ても全力投球の寧夢さん・・・ふふ
新婚旅行を思い出させちゃったわね。ドイツ人は
なぜか紅茶はあまり飲まず、コーヒー党です。
熱い紅茶とシュトレンの一息の時間・・・いいですね。
シュトレンは、リッチなケーキですから、お腹ごしらえ
にもなりますね。来年もどうぞよろしく!
Commented by tamayam2 at 2009-12-29 21:16
♪aamuiさんのサロンに集ってこられる人々の
すばらしいこと!私も傍聴席にいて、心温まる
思いのおすそ分けに預かっておりますよ。
キリストは、貧しい馬小屋で誕生されて、ベビー
ベッドも無いから、馬の飼い葉桶の中に寝かせ
られたんですって。赤ちゃんのキリストのお姿
をイメージして、白いパンになったようです。パサ
パサしていて特に美味しいものではありませんが、
どこか古代の歴史の香りが感じられます。
日本は、物質的にモノがありすぎて、旬のありがたみ
が薄れてしまったという感じがしますよ。昔は、冬に
トマト、キューリ、ナスなんか手に入らなかったじゃない?
私、夏休みに旅行で静岡に行って、駅の売店で冷凍
ミカンを買ってもらってすごく感動しました。小学5年生
ぐらいの時。ふふふ
Commented by echalotes at 2009-12-30 06:51
学生のころ、クリスマスケーキにいちごを乗せるというアルバイトをしたことがありました。小さいころから、ケーキといえばイチゴショートということが多かったかな…最近はすっかりその手のケーキにご無沙汰なので、この黒い森のサクランボ・ケーキが食べたくなりました。こってりしてそうだけど、それほど甘くないのではないかしら?ドイツのケーキってフランスのお砂糖の塊のような甘さに比べて、甘くないのだなと思った覚えがあります。今日、買い物に行きましたが、小さいスーパーではイチゴは見かけませんでしたね。日本は、通年いろいろ手に入る上に、大きないちごだとか四角いスイカだとか…発想が豊かといえるのか…
お飾りのお値段にしても、ニュースなどで目にしたクリスマスケーキの値段にしても、なんだか私にはとてつもなく高く思えるのですが、このくらいのお値段が普通でしたっけ?
今年もあと2日ですね。どうぞよいお年をお迎えくださいね。来年もいろんな植物のことを教えていただいたり、美しい写真を楽しみにしています。大晦日は、10年ぶりに紅白、年越しそば…です。なんて贅沢な…
Commented by kanmyougama at 2009-12-30 15:26
いよいよ年の瀬・・・・。
クリスマスと思っていたらもう年も押し迫って、あわただしくやっています・・・いつものことですが。
今年いろいろ勉強になりました・・・有難うございます。
tamayamu2さんいいお年を迎えください。
裏白を見つけて今ヤットお飾りを終わりました。

窯詰めはこれからまだ続きます。
なんともけじめのつかぬことです・・・・。
Commented by tamayam2 at 2009-12-31 09:35
♪ echalotesさん、
自家製のパンのこと、お散歩のようす、楽しく
拝見しています。いよいよ大晦日・・・。
いろいろ買い物に明け暮れた数日を過ごしました。
日本には美味しいものがあふれていて、スゴイよぉ~
世界中の旨いもんが、お金を出せば買えます。
でも、 echalotesさんが作るような手作りのしみじみ
としたパンの味が、一番じゃ!
こんな贅沢なことをしていたら、いつか罰が当たるん
じゃないだろうか・・・と思いながら「ウチには要らないネ」
と独り言をつぶやいて買わずにおきます。
2010年が幸せな年になりますよう、祈っております。
来年もどうぞ、よろしく!
Commented by tamayam2 at 2009-12-31 09:39
♪kanmyougamaさん、
創造力と想像力、好奇心にあふれるkanmyougama
さん、開けるといつもほっとさせられるページです。
私の日常に、いい刺激、いい感動をいただきありが
とうございます。2010年も楽しくやりましょう!
<< カレッタ汐留のイルミネーション 歳末風景 >>