鉱山の町 ゴスラー

ケルンの友人宅に5泊してから、北のゴスラーという町へ出かけました。
ゴスラー(Goslar)はハルツ山地にあり、魔法使いのおばあさんが
箒にまたがって空を飛んでいるイメージとともによく知られています。
が、あまり交通の便がよろしくないため、一般的な観光地では
ありません。私は、2005年10月にここを訪れ印象が深かった
ので、家人を案内することにしました。

ケルンからハノファーで乗り換えて4,5時間。
ドイツの中央部にあります。
ホテルに着いて町を少し歩きましたが、とても暑かったので、ホテルに
もどり、午後6時に再びマルクト広場へでかけました。
c0128628_14574373.jpg

定時に演奏するGlockenspiel (しかけ時計)を見たいと思って。

c0128628_120714.jpg

この町は、11世紀~15世紀にかけて皇帝の居城を中心に栄えた
鉱山の町で、旧市街とランメルスベルグ鉱山が世界遺産に指定
されています。山間の町ですのに、スレート葺きの建物がどっしりし
ていて立派なのは、ここの鉱山から銅、銀がたくさん採掘されたから
です。一種の「銀の道」が遠く英国、フランスまでつながっていたのです。
c0128628_1213056.jpg

マルクト広場 大きな日よけ傘の下、ビールを飲む人々が
現れはじめます。 ↓
c0128628_1159297.jpg

午後6時、天井の小窓が開くと、中から人形が一体ずつ鉄製の鐘の
音色に合わせてしずしずと登場。王様と貴族が紹介されたあと、
鉱山で働く鉱夫たちの働く姿がリアルに再現されます。
わずか5,6分の素朴な劇なのですが、みな、上を見上げて中世の
音曲を楽しんでいました。
c0128628_121539.jpg

皇帝の居城から見下ろした町の家並み。 ↑
町全体がどっしりとした木組みの家で、スレート葺きの壁の家が
多いです。家の三分の二が1850年以前の家で、その中の
168軒は、1550年以前の家だそうです。梁に刻まれた古典ドイツ
文字を解読していくと、やはり1500年代の建物が多かった
です。日本史では、室町時代、鉄砲伝来(1543年)ごろのお話。

c0128628_1222913.jpg

鉱山で働く鉱夫たちの仕事のようすをリアルに描いた彫刻が
ありました。暗い坑道の中で黙々と働く人たちがいたのだなぁと
500年も前に生きた人々のことに思いを馳せました。

ランメルスベルグ鉱山の過去ログ(2005年10月)は、ここ
ゴスラーの町の過去ログは:その1と その2
by tamayam2 | 2009-09-16 12:07 | たび | Comments(9)
Commented by kimiko_shibata1 at 2009-09-16 20:38
こんばんは
鉱山の町とはいえ、重厚でしゃれた感じの町並みですね。
さすが世界遺産に認定された町・・・・
この町並みからは暗い中で働く人々を想像できませんが、日本と同じくつらい汗がしみているのでしょうね。
かつて住んでいた群馬県大間々(現・みどり市)には銅(あかがね)街道が通っていました。
Commented by kanmyougama at 2009-09-17 09:36
おはようございます。ドイツのたびお疲れ様でした。
世界遺産に選ばれるだけにしっかりした町並みに鉱山の歴史と支えた皇族たちの様子を感じています。
鉱夫たちに支えられた街を大事にしたいですね。
Commented by tamayam2 at 2009-09-17 12:21
♪kimiko_shibata1さん、
この町は、13世紀にはハンザ同盟に加入していたという
歴史的に興味のある町です。日本の石見銀山なども訪れ
たい所ですが、群馬県の大間々も歴史のある町なのです
ね。いつか出かけたいです。家人が鉱山関連の仕事を
していたものですから・・・きっと気に入るだろうと思い
まして・・・。
Commented by tamayam2 at 2009-09-17 12:25
♪ kanmyougamaさん、
車中から眺めると田舎の景色の中に一筋ずっと続いている
並木道が見えます。銀を買い付けに来た商人たちやお付きの
者を従えた皇帝の馬車が通った道ではないか・・・と想像
しました。
Commented by 寧夢 at 2009-09-18 00:34 x
ハノーヴァーは歩き回ったことがあるのですが、ここは名前だけ知っていても訪れたことのない町。ここにも仕掛け時計があるのですね。そして、ああ、この昔ながらの町並み。
古い町並みを大切に保存しながら、暮らしている。
町の歴史を大切に受け継いでいる。
いいなあ・・・。
Commented by nenemu8921 at 2009-09-18 09:14
古い町並みが時間を停めたように残されているのはすばらしいですね。
地理と歴史のガイドブックのようで、写真を拝見して、ため息をついています。(^^♪
Commented by tamayam2 at 2009-09-18 09:59
♪寧夢さん、
ハノファーから田舎の電車に乗り換えてコトコト行きます
ので、忙しい旅行者はパスしちゃうようなところです。
古い家並みですが、ちゃんと現代の商売も営業しています。
よ~く見ると、旅行社だったり、水道配管の店だったり、
きっと内部は現代風に改装してあるばずです。
古い建物の内部だけを改装する専門職があるように
思います。
Commented by tamayam2 at 2009-09-18 10:04
♪ nenemu8921さん、
西洋人が日本に来ると、水田や茅葺屋根の古い農家
などにいたく感動していきます。そういうのと同じなの
でしょうね。リゾート地というとディズニーランドのように
ペンキで塗りたくった国籍不明の西洋館を建てたり
するのは、みっともないことです。日本の当たり前の町並
みをできる限り保存してほしいですね。
Commented by aamui at 2013-04-28 06:14
行きたかったこんなドイツ 見過ごしていました ありがとうございます
<< ベルリンにて(1) アール(Ahr)地方のブドウ畑 >>