今の花、昔の花

昨年夏、ドイツ人の友人が来日したとき、井の頭公園の
ヤブミョウガを見ていたく感動し、種を数粒、ポケットに
入れて持ち帰った。
それはケルンのお宅の庭で発芽し、いま池の辺りに涼しげな
陰を作っているという。

私も以前はこの植物について無知だった。2007年夏に帰国
したとき、Yamyam町で見た。お近づきになったばかりの
「里山ガーデン」のtoti-51さんに名を教えていただいた。
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彼女は、この種を評して、「金属質のさび青色」と
おっしゃる。詩人だなぁ!
この花を見ると、私はお茶室に生けたらよさそうな花、
シブ~イと感じる。
(こういう地味な花に心寄せるようになったのは、
私自身が枯れてきた証拠だからだろう。)

Yamyam町にかれこれ50年以上住んでいるが、
子供のころには、この辺りで見なかったように思う。

ヤブミョウガ ツユクサ科 Pollia japonica 】
日本原産のこういう野草を、ドイツ人がシブーイ
評価してくれたのは、意外な喜びだった。


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さて、比較的最近(と言ってもここ15年~18年に)
見かける新顔は、サンジカ(三時花)だろう。 ↑
直径3mmぐらいの大変小さい花である。赤い丸いものが実。

ハゼラン スベリヒユ科 Talinum crassifolium】
三時花という名は、午後三時ごろ開花し、午前や夕方には
花びらが閉じているからだ。大変繁殖力が強く、道端や
空き地のどこでも侵入している。文字通り、種がはぜて
飛び散るのだろう。根も太く、抜いても、完全に抜けず再生してくる。

三時花以外にも江戸の花火花の雫コーラル・フラワー
など、いろいろな別名を持つ。熱帯アメリカ原産。


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逆に、子供のころよく見かけた植物で、今はあまり
見ないものに、ジュズダマがある。
花を引っこ抜くと、自然の穴ができる。女の子たちはそれに
糸を通して首飾りやお数珠、腕輪を作って遊んだものだ。
ズズダマとも言っていた。
シュズダマ 数珠玉 イネ科 Coix lacryma-jobi】
熱帯アジア原産

Yamyam町のような都会の町でも、植物の分布が微妙に
変化している。昔あったものが無くなり、外来種の新顔が
ハバを利かせてきている。
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by tamayam2 | 2009-08-25 19:27 | 日々のできごと | Comments(4)
Commented by daikatoti at 2009-08-25 21:01
ご紹介いただいてありがとうございます^^(今日は本宅から来てます)
うちは今これが花盛り実盛りであります。 これ生け花にしようとしてるんですがなかなか難しい。一本だけ生けるとしか考えられなくて、合わせる花材が思いつきません。
じゅずだまも増えると困るなと思いつつ、去年なぜか庭に入り込んだのが今年は大株になっています。    (toti51)
Commented by tamayam2 at 2009-08-26 06:42
◆toti-51さん、おはようございます。
こちらこそ、勝手にお名前を拝借し恐れ入ります。
ヤブミョウガを活けるのは、難しいのですね。自然の中で
群生しているのを見るのはいいものです。葉が艶々して
いて逞しいです。ジュズダマはお庭に植えるには、
デカすぎるのでしょうね。私が子供のころ、遊んだのは、
空き地、河原、藪などでしたが、今はそういうムダな空間
がありませんものね。
Commented by kanmyougama at 2009-08-26 07:34
三つとも見かけます。
ハゼランの繁殖のすさまじい事、抜き取ろうとしますと根を残して伊とも簡単に切れてしまいます。残った根を掘り起こすのは大変。
数珠球・・・・お手玉を作る材料に大活躍・・・・、お手玉つくりはお年寄りの特技みたいになってきましたね・・・。
Commented by tamayam2 at 2009-08-26 08:56
◆ kanmyougamaさん、
あら!ほんと。お手玉を忘れていたわ。お手玉、おはじき、
まりつき・・・こんなことをして遊んでいました。
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