武装する木

われわれの周りにユニーク人が多いが、ユニークな樹木もある。
名前がわかれば、素性がわかるから、面白い。わからないと
何時までも、木はただの木で、その魅力がわからない。

人生には、ぼんやり乗り物を待っているとき、何かの経過を見ま
もるため、そこに留まっていなければならない時がありますね。

たまたまそばにある木が、何の木かわかると、退屈しないで
すみます。
デュッセルドルフのFさんに初めて教えてもらったサイカチ
(マメ科 Gleditsia japonica)はユニークな木。
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デュッセルドルフやケルンの植物園でも見ました。

なにしろトゲだらけで、
俺に近づくな、近づけば、ただじゃすまねぇからナ
と凄まれているほど、武装し、攻撃的な樹木です。
japonicaですから、日本原産の木。

日本でも見てみたいと思っていたら、先日、井の頭公園の
茂みの中で、大きなサイカチのサヤを見つけた。
ほう、おぬし、こんなところに隠れていたのか!
上を見上げると大木でしたよ。

鳥も昆虫も、寄せ付けないこの木は、生薬の成分を持ち、
サヤは、昔、石鹸の代わりに使われたとか。けっこう
有用な木なのです。
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キンカンと一緒に果物かごにおさまったサイカチのサヤ。
どのくらいサイズか見当がおつきになるでしょう。
(かごの左下の実は、センダンの実、色々な自然の落し物を
 収集しています。)
こういう大型のサヤが地面一面に散らばっていたら、その辺りに
きっとサイカチの木が見つかりますよ。日本原産の木だから
大切にしてやってくださいね。
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これも↑ 触るとチクチクと痛いから、垣根などに使われる木、
動物や虫に寄って来られたくないから、武装しているのですね。
ナギイカダ(ユリ科 Ruscus aculeatus)地中海地方原産

葉の真ん中に花が咲き、実がなるのが不思議な感じがするが、
葉のように見えるのは、じつは、茎の変化したものと知れば、
不思議でもなんでもない。赤い実の後ろに紫色の小さな花が
ぼんやり見えます。

こういうツッパリ屋の木々も、ぜひ、お見知りおきくださり、
愛してやってくださいましね。

追記:Blog仲間のnenemuさんのTBでは、すばらしいサイカチの大木が
    見られます。ぜひごらんください。
    また、群馬県中之条町の樹齢500年のサイカチの巨木は、
    http://www.nakanojo-kanko.jp/bunka/ken/saikachi.html
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by tamayam2 | 2009-03-10 09:17 | 日々のできごと | Comments(4)
Commented by silvergray at 2009-03-10 18:11 x
はじめまして こんにちは
サイカチの木、近頃は「再価値」の木などと称され、石鹸等に見直されていますが・・・こんな棘が! それも、日本原産とは。 凄い・・・
一度は見てみたい。一年中、棘があるのでしょうか?登れない・・・。
棘のある木で、私が知っているのは、カラタチです。
蜜柑の接木の台木に使います。我が家の古いニューサマーオレンジの木には棘が出るのですが、理由は、カラタチの台木にあるんです。

Commented by nenemu8921 at 2009-03-10 23:15
tamayamさん。
宮沢賢治の代表作の一つ「風の又三郎」には、さいかち淵で子ども達が遊ぶシーンがあります。
サイカチの木がそびえる河原です。
TBさせていただきました。
私も樹木の花、実、惹かれます。
ナギイカダというのは初めて伺いました。
Commented by tamayam2 at 2009-03-11 07:22
◆silvergray さん、初めまして。これからもどうぞよろしく!
ははは、サイカチは>>「再価値」とは!昔は、木製のたらいで
ごしごしと洗濯をしていました。このサイカチのサヤや中のマメを
石鹸がわりにしていたそうです。TBしてくださったnenemuさんの
サイトでみごとな大木を見ることができます。Blogのおかげで、
こんなマイナーな樹木の趣味にお付き合いしてくださる方と
知り合いになれます。人生の喜びの一つですよ。
Commented by tamayam2 at 2009-03-11 07:30
◆ nenemu8921さん、
サイカチの大木、サヤがぶら下がっている光景を見ることができ、
本当に幸せです。TB、ありがとうございました。感謝!感謝!
賢治の世界にも登場しているのですね!nenemuさんの2007年
10月の記事のコメントを拝読しますと、群馬県中之条にも、樹齢
500年のサイカチの大木があるそうですね。見に行きたいですね。
Blogを通じていろいろな情報が得られてありがたいことです。
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