仙人のヒゲ

昨年12月初旬に、伊豆大島の三原山に登った。
伊豆の大島と言えば、椿油。ツバキが見られるかなぁと
楽しみにしていたが、ツバキのシーズンには、早かった。

ゴロゴロした火山岩の道を辿り、下山したところは潅木の林。
サルトリイバラの赤い実、ヘクソカズラの黄金色の実に加えて、
写真下のような鳥の羽根毛を思わせるものが、木に絡みついて
キラキラと輝いていた。
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種のはぜた後のセンニンソウ
(キンポウゲ科 Clematis terniflora )
仙人のおじいさんの長いヒゲだ。
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センニンソウの白い花は、夏の間、あちこちに絡みつき、
甘い香りをただよわせ、たくさんの昆虫を集める。
上の写真では、旺盛な花の姿は見えるが、葉は、かげに
隠れている。くっきり写っている葉は、絡みつかれた
被害者のほうの葉。(9月 北大植物園 )

ドイツでも鉄道線路のわきなどで繁茂しているありふれた雑草
だが、ベージュ色の綿毛が美しく、一瞬ウメの花かと、見まごう
ほどだ。

学名からすると、クレマチスの原種のようだ。
日本のテッセン、ハンショウズル、ボタンズルなどとも
親類関係にある。
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上は、ドイツ ボン大学の植物園で見たクレマチス。(4月25日)

この青いクレマチスも少し経つと、花が散り、その後に毛糸の
丸いボンボン飾りのような種ができる。羽毛つきの種が辺りに
ふわふわと浮遊するのは、夏の終わりごろだろうか。

花の姿もよいが、花の後の綿毛もいとをかし。
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by tamayam2 | 2009-01-22 13:01 | 日々のできごと | Comments(8)
Commented by bella8 at 2009-01-23 11:58
ホント、花の後の綿毛もいとをかしですね。

センニンソウの名前の由来はこの種のはぜた後の長い髭にあったのですね。
散歩コースにこのセンニンソウが天の川のように長く美しく咲いているのですが、
その後の草刈りでこのお髭さんは見たことがなかったので嬉しかったわ。
ありがとうございます。

Commented by kanmyougama at 2009-01-23 12:10
仙人草の名前の由来面白いでsね。日本人の感性・・・・・・。
白い花とは結びつかないですね。
また寒くなりそうです。
ここでは推薦が今満開。
Commented by tamayam2 at 2009-01-23 14:22
◆ bella8さん、
お宅の近くの散歩道にあるのね。いいなあ。但し、これは毒草です
から触れないほうがいいですよ。園芸種の冬咲きクレマチスは、
この時期貴重ですね。私はまだ実際に見たことはないのですが・・・
Commented by tamayam2 at 2009-01-23 14:28
◆kanmyougamaさん、
kanmyougamaさんの作品には、山野に生える植物たち、ザクロ、
山ブドウ、サンキライ(これはサルトリイバラの別名)などがモデル
になっていますね。だから野原の匂いがしますね。さて、カンアオイは
そろそろ花をつけるころでは?

Commented by あんず at 2009-01-23 23:30 x
そういえば、この仙人草、スイスの道で見かけていたような いないような・・・
まるい綿毛のタンポポだけでなく、いろんな綿毛があるのですね。
Commented by 寧夢  at 2009-01-24 06:53 x
あれぇ、確かにこの花は見た事がある。でも、清楚な振りをしていて名前はお年めいて仙人草。おまけに毒があるとは。
ドイツの「青い花」・・・ちょっと小説を連想しました。
Commented by tamayam2 at 2009-01-24 09:40
◆あんずさん、
きっと、スイスにもありましたよ。鉄道の傍らなどのヤブに生えて
います。綿毛というより、羽毛ですね。人や家畜、乗物にくっついて
繁殖するのでしょう。ドイツでは厄介者扱いでした・・・
Commented by tamayam2 at 2009-01-24 09:47
◆ 寧夢さん、
想像力の豊かな 寧夢さんらしい発言ですね。英語では、oldmen's
beard(おじさんのひげ)または、traveller's joyだそうです。
日本では、馬が食わないからウマクワズ。馬酔木のように馬は
毒草をちゃんと知っているのですね。私は、こういうどこにでも
ある野草が好きです。都会ではなかなか出会えなくなりましたが。
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